回答者:光井美樹(美里町立中央小学校図書管理員)
「秋の読書週間」は学校図書館年間行事の主になる取組です。集会形式で行う「読書集会」の方法を紹介します。
1つ目は「児童主体の集会」です。図書委員会が主に企画・運営を行い活動します。内容は絵本の読み聞かせや、ペープサート、パネルシアターなどのお話会や図書館に関するクイズ大会、先生や児童が推薦する本の紹介コーナーなどです。他にも昔話等の寸劇発表は盛り上がります。先生と児童が一緒に舞台に立ち発表すると会場の一体感が生まれます。また、ビブリオバトルはいかがでしょうか。おすすめの本を持ち寄って紹介し、投票で最も読みたいと思ったチャンプ本を選ぶという「知的書評合戦」です。9類の文学以外から本を紹介すれば幅広いジャンルの本と巡り合うチャンスもあります。
2つ目は「PTA・地域の方との共同集会」です。学校の図書館教育を深く知ってもらうためにも共同で活動することは意味深いことです。PTAやお話会ボランティアの人による本の紹介や読み聞かせ活動を行うことにより心の交流を深められます。集会を行う会場に「秋の読書週間」のスローガンやポスターなどを掲示しておくとさらに雰囲気アップです。
基本、読書は一人で楽しむものですが、「読書集会」はみんなで本の面白さを共有できるところがいいですね。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2019年9月23日号掲載