回答者:竹澤美惠子(元・宇都宮市立小学校教諭)
「読書感想画」は、本を読んで得た感動や感想を絵画で表現するものです。国語の教科書「本は友だち」などの単元や、「この本読もう」などの本の紹介では、感動した場面や読後の感想などを絵で表現し、作画感想を含めて友達に紹介をしましょう。その際に、読書感想画コンクールの指定図書を紹介することも良いのではないでしょうか。
また図工と国語の合科的扱いとして読書感想画に取り組む場合、例えば国語の森林や自然に関する説明文や物語教材などを学習したうえで、発展的学習として、関連する本やシリーズを薦めるなどして読書に関心を持たせる。そして図工の絵画の題材、例えば「木々をみつめて」というテーマなら、以前に読んだ本をもう一度読んで得た感動を感想画として、「勇気がでる木」「わたしの好きなキンモクセイ」など、イメージが湧きやすいように自分なりに題名を決め、自由に描き進めることができるように導入を工夫することもできます。
いずれにしても学級の実態に合った題材であり、意欲的に活動ができるようにアイデアを活かすことが大切です。授業時数が大きな悩みの種ではないかと思いますが、時間をかけて完璧に作品を仕上げることよりも、読書を広げたりいろいろな表現方法を体験したりして楽しむことが重要です。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2018年4月23日号掲載