回答者:藤原正子(笛吹市立浅川中学校学校司書)
4月は、学校全体が意欲に満ち、「いつでも使え親しみやすく魅力的な図書館」を印象付けるために効果的な時期です。
新入生の貸出カード作りや全校のクラス変更などの事務処理。書架も、初めての新入生でもわかりやすくなっているか再チェックし、整えます。計画があれば、レイアウト変更もしておきます。様々な表示や掲示物なども一新し新鮮な館内を演出します。
新入生向けの図書館オリエンテーションや図書便り1号の準備もします。職員会議では、図書館運営の方針や年間計画を提案します。教員に依頼すること(例:オススメ本の紹介やPOP作成など)も含めます。それに先立ち図書館主任、委員会担当、司書教諭、学校司書など図書館担当者で新企画などの提案も含め綿密に打ち合わせをしておきます。
同じ取組でも早いほうが効果倍増。年度初めならではのテーマでコーナーを作ったり廊下に掲示したりします。例えば、教員からの読書に関するメッセージとオススメ本、司書が選んだ「最初の一冊はこれ」、中学校であれば「中学生が主人公の本」など。
子供たちは図書館が大好きです。忙しい時期ですが、春休みにしっかり準備して、子供たちの「読みたい」という気持ちに応え、1日でも早く開館したいものです。
年度初めは子供たちだけでなく先生方にも図書館をアピールするチャンスです。最大限に活用したいですね。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2018年3月19日号掲載