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図書館

【学校図書館Q&A(39)】高校において、学校図書館と教科が連携するための、ヒントやコツはありますか?

2016年8月15日
連載:みんなで使う学びの場“学校図書館”なるほど!Q&A

Q.高校において、学校図書館と教科が連携するための、ヒントやコツはありますか?

回答者:長尾幸子(全国SLA学校図書館スーパーバイザー)

A.教員と生徒、双方への提案・資料提供を

学校図書館から積極的に教科に連携を働きかけていくことが必要です。司書教諭や学校司書が連携し、年度初めに各教科のシラバスを確認し、教材研究や授業に活用できる学校図書館の資料一覧を作成配布すると、学校全体での図書館活用が推進できます。

一方、教科から提出された希望図書は図書購入計画に入れますが、予算に限界もあり、すべての希望図書の購入はできません。そこで、他校や公立図書館の相互貸借の制度を利用し、可能な限り希望図書を教科に届けましょう。

また、全国の多くの優れた学校図書館と教科との連携の実践例を収集し、校内研修会や職員会議、教員向け図書館報などで紹介します。教科指導のヒントとなり図書館利用に繋がります。さらに、司書教諭から図書館を活用した授業を提案していくと良いと思います。特に若い先生への提案はお勧めです。例えば、司書の協力を得て、教科担当と司書教諭がTTで図書館を活用した授業を、校内研修の研究授業として実施すると、学校図書館を活用した授業の有効性の理解が進みます。レポートや小論文指導など教科を横断する指導では、図書館が重要な役割を果たします。積極的に資料提供していきましょう。そして、生徒向けに教科学習に役に立つ図書を、図書館報や図書館展示で各教科の授業の進行に従って紹介していくことも大切です。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2016年8月15日号掲載

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