回答者:福田孝子(三郷市教育委員会・読書活動支援員)
ブックトークとは、一つのテーマのもとに何冊かの本を関連付けて紹介する活動です。図書館司書や教師が行いますが、子供たちも読書活動として行います。
日常的には、「私のおすすめの本」ということで1冊の本を紹介する活動を行います。本の魅力やどこがおすすめなのかを伝えます。この時、グループやクラスでテーマを決めて取り組めば、個人としては1冊の本の紹介ですが、グループやクラス単位のブックトークになります。
次に、一人で2冊の本を紹介するブックトークに取り組みます。テーマを決めてから本を選ぶ方法と、紹介したい本が1冊あってその本のテーマに沿ってもう1冊選ぶ方法があります。テーマと本が決まったら紹介する構成を考えます。「わたしが紹介するテーマは…」「はじめに紹介する本は…」「次に紹介するのは…」というように、言語活動のパターンを示しておきます。ワークシートに記入させたり、シナリオ原稿を作らせたりします。2冊同じように紹介するのではなく軽重を考え、紹介の仕方の工夫を考えます。
発表する時には、自分の思いが伝わるように原稿を見ないで発表します。ブックトークをするために紹介する本を読み直す中で、読む力やまとめ方・話し方など様々な言語力が付きます。1冊から始めて、2冊のブックトークに、力をつけて3冊4冊のブックトークに取り組んでみましょう。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2015年1月1日号掲載