回答者:眞座孝乃(沖縄県八重瀬町立具志頭小学校・学校司書)
NDC(日本十進分類法)については毎年4月に説明しており、子供達は毎年説明を受けることになります。学年のレベルに合わせて説明し、学年が上がるとより詳しく指導することができます。
子供達にNDCを教えるときに大きな10の仲間(0~9類)の話をします。しかし、興味を持って聞いているとは言い難く、退屈そうに座っている子もいます。そこで、テレビ画面にパワーポイントで図書館の写真やイラストを使って説明します。それだけでもかなり違います。
難しく感じる分類の話は、自宅で服や靴、食器などを別々の場所や棚に片づけることや、服も家族でそれぞれの棚にしまうことをイラストで話し、それが分類なのだと説明すると納得して聞いてくれるようです。そして、図書館の本も同じであることを理解させます。聞きなれないNDCとか分類番号の話から始めるよりも、身近なものの仲間分けから入ると、わかりやすいようです。
最後にみんなで本探しゲームをします。著者名や書名から本を探してもらうのです。制限時間を決めて、グループや代表者で競ったり、高学年にはワークシートを準備して分類クイズをだします。正解者には、しおりや1冊貸出し券をプレゼントすると喜んでクイズに参加します。話を聞くだけよりも、楽しんで分類を理解できるように工夫しましょう。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2014年6月16日号掲載