回答者:竹村和子(全国学校図書館協議会研究調査部長)
まず、参考となる資料提供をすることができます。授業者から、「◯◯に関する本はないか」と相談される場合がありますが、そのような場合は、学校図書館のコレクションの中から、授業者の授業展開に関係する資料を紹介・提供するだけでなく、公共図書館や資料館などからも情報を得ることができることを合わせて紹介します。
この時司書教諭が、レファレンス記録を取っておけば、いつ頃何年生の、どの学習でどのような資料が使われたかがわかり、次年度以降の参考にもなり大変便利です。
技術的な面での支援もできます。例えば、ブックトークで複数の図書を紹介する場合、司書教諭がブックトークを行うこともありますが、進め方やシナリオなどを担任に提供したり、アドバイスしたりして、担任自身が行えるように支援する場合もあります。
日々の授業支援も可能です。授業の為に作成したワークシートなどを各教員から収集し、教員向けの資料を収集・保存しておく「教員図書館」などに「情報ファイル」として置くことで、次年度以降同じ単元の授業の時に活用することができます。
初任者など経験の少ない先生には、ワークシートだけでなく、過去の指導案(授業案)や研修会での資料なども紹介するとよいでしょう。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2014年3月17日号掲載