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図書館

【学校図書館Q&A(23)】学校図書館評価は、何を基準に行ったらよいでしょうか?

2014年2月17日
連載:みんなで使う学びの場“学校図書館”なるほど!Q&A

Q.学校図書館評価は、何を基準に行ったらよいでしょうか?

回答者:徳田悦子(東京学芸大学 非常勤講師)

A.全国SLAの標準的基準も参考に

評価の目的は、計画・実施した内容・方法等を検証し、次年度の計画・実施に生かし学校図書館経営の改善を図ることです。

評価はできるだけ主観を排し、客観的に行わなければなりません。教育委員会や学校の基準による例が多いのですが、標準的な基準として全国学校図書館協議会(全国SLA)が2008年に制定した全校種対象「学校図書館評価基準」が参考になります。学校図書館の基本理念、経営、学校図書館担当者、学校図書館メディア、施設と環境、運営・サービス、教育指導・援助、協力体制・コミュニケーション、地域との連携、他団体・機関との連携・協力、児童生徒図書委員会、研修の14の大項目、計100の小項目が制定され、大変有益です。全国SLAのHPからダウンロードできます。

この評価基準を参考に、学校の実態に応じて、施設・設備・メディアなど形のあるものから、サービス・システム・教育指導など形のないものなどを含めた学校図書館全体の現況を把握できる基準を設定し、数値化・グラフ化することで、改善の具体的な道筋を掌握できるようにしましょう。なお、教育の情報化に対応した新しい学校図書館づくりをめざし、情報端末などの項目も検討していくとよいでしょう。

実施後、目標に到達していない項目については、原因を明確にして、対応を加味した工夫改善を行い、次年度の計画・実施に活かすことが大切です。

教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2014年2月17日号掲載

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