回答者:福田孝子(埼玉県三郷市教育委員会 読書活動支援員)
イベントの多くは、読書週間や読書月間に応じて行います。期間を決めて、学校全体で取り組むことで、より読書への関心を高めることに役立ちます。
その一つ読書集会は、読書月間の取り組みを知らせたり、本の紹介を行ったりして読書への興味を広げます。例えば、本の紹介は、パネルシアター、ブラックパネル、大型ペープサート、大型紙芝居などを使用したり、簡単な劇を行ったりします。全員参加型の集会となるように、読書クイズを行うことも効果的です。クイズは、紹介した本に関するもの、学校図書館に関係すること等で作成できます。
そのほか、読書標語を募集し、良い標語を図書委員会が選び、掲示をします。読書の価値への理解を高めることができます。白紙のしおりを全校に配布し、読書月間中に読んだ本の中から好きな文を引用したり絵を描いてもらったりして掲示をします。コンテストにもできます。
感動した本のおすすめを、友達や先生宛てに絵と文でハガキに書く読書ゆうびんも交流が図れるイベントです。ポストに入れられたハガキは、図書委員が配達をします。また、希望者を募り、学校図書館で読書会やビブリオバトルを実施することもできます。放送で本や読書感想文の紹介などを流すこともできます。
工夫をして楽しいイベントを用意し、読書へ誘いましょう。
教育家庭新聞 健康・環境・体験学習号 2013年1月1日号掲載