公共図書館や学校図書館を使って調べ、まとめた作品を募集する「第20回 図書館を使った調べる学習コンクール」の受賞作品が決定した。応募総数は過去最多の7万7453作品。その中から選ばれた受賞作品からは、いずれも作者の好奇心や、調べることの楽しさ、読者への”伝えたい”という想いが伝わってくる。また、各地域で優れた作品を選考する「地域コンクール」も過去最多の91の自治体で実施された。
本コンクールは各地で子供たちの学びの成果を発表する場となっている。
今年1月9日、都内にて行われた最終審査のようす。作者の興味や楽しさが伝わる作品が集まった。 まとめ方や上手な図書館活用、参考文献の明記などが焦点に |
図書館の利用促進と調べる学習の普及を目的とした「図書館を使った調べる学習コンクール」は、20回目を迎えた。今回寄せられた作品は、過去最多の7万7453点(昨年は7万56作品)で、昨年比111%。応募総数が年々増えている理由として調べる学習の教育的意義が挙げられる。日常で疑問に思ったことなどを、図書館で調べることで、知的好奇心や情報リテラシーが育まれる。読解力、思考力、言語力が磨かれるほか、キャリア教育や生涯学習へと繋がる。応募者の中には、小学生から応募を続けてきた中学生や高校生も多く、作品を通じて成長が見て取れる。
応募は、小学校1年生以上ならば国内外から誰でも可能。個人の直接応募、学校・図書館など組織単位での応募のほか、地方自治体などが主催する「地域コンクール」がある。地域コンクールは今回初開催の19自治体を含む91自治体で開催され、こちらも過去最多となった。アクティブ・ラーニングの取組の1つとしても、注目を集めている。
部門は「調べる学習部門」(小学生の部[低学年、中学年、高学年]、中学生の部、高校生の部、大人の部、子どもと大人の部)、調べた成果を英語でまとめる「調べる学習英語部門」(中学生の部、高校生の部)、図書館を使った調べる学習の指導・支援の実践をまとめた「調べる学習指導・支援部門」の全3部門。また優れた推進活動を行った地域コンクールを「図書館を使った調べる学習活動賞」として表彰する。
なお表彰式は、2月25日に都内で開催される。
受賞作品の詳細は図書館振興財団WEB SITEでご確認ください。