直接書籍を手に取れなくても、選書する機会を――ポプラ社は7月、司書・図書館担当者向けのオンライン選書イベントを開催した。同社の編集者や営業担当者が学校図書館向けの新刊を紹介し、視聴者からの質問に応えたほか、コロナ禍の中での学校図書館の取組についての座談会や、POP王によるセミナーも行われた。
オンラインで紹介、質問も受付け
ポプラ社は、7月17日と23日、司書・図書館担当者のためのオンライン選書イベント「図書館マルシェ」を開催した。
今年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、図書展示会の中止が相次いだ。そこで司書教諭や学校司書、図書館担当者に向けたイベントの開催を企画。各回500人が上限で、17日は約400人、23日は約500人の申込みがあった。
17日は日販図書館選書センターの渡邊真嗣センター長による、学校図書館の選書のトレンドなどの解説からスタート。同社の新刊紹介では、『ポプラディアプラス 日本の地理』『毎日かんさつ!ぐんぐんそだつ はじめてのやさいづくり』などを紹介。また来年11月に刊行される『総合百科事典ポプラディア第三版』については、編集を担当した田之口正隆氏が改訂のポイントやユニバーサルデザインに配慮した点なども紹介した。
チャットでは同社HPの試し読みや動画サンプルのページURLも表示。さらにZoomのQ&Aで視聴者からの質問に回答しながら進行。『はじめてのやさいづくり』では、「野菜のラインナップを教えて下さい」「家庭でもチャレンジできる内容も掲載されていますか」などの質問が寄せられ、該当ページを画面で見せたりしながら丁寧に説明した。
他にも内田剛氏による「POP王直伝!図書館に役立つPOP術」、司書座談会「コロナ禍の学校図書館、どうしましたか?」も実施。子供たちの読書環境向上に役立つ情報を発信した。
次回の「図書館マルシェ」は8月28、29日に開催される。2チャンネル制で同社以外の出版社による告知コーナーも設ける。岩崎書店、偕成社、国土社、創元社、辰巳出版、東洋館出版社、NetGalley、フレーベル館(7月30日時点)、ほかが登場する。
参加受付開始は8月7日。同日特設サイトをオープンする予定。
ポプラ社HP https://www.poplar.co.jp