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図書館

【学校図書館Q&A(44)】「パスファインダー」という言葉をよく聞きます。どのようなもので、どういった場面で活用できるのでしょうか。

2017年6月19日
連載:みんなで使う学びの場“学校図書館”なるほど!Q&A

Q.「パスファインダー」という言葉をよく聞きます。どのようなもので、どういった場面で活用できるのでしょうか。

回答者:石橋幸子(東京学芸大学 非常勤講師)

A.資料の探し方をまとめて学習支援

「パスファインダー」は「特定のトピック(主題)に関連する資料の探し方をまとめた1枚の印刷物(リーフレット)」と定義付けられています。具体的には、主題について調べられる図書などの資料やURLなどを一覧にしたものです。

おもに大学や高校で行われる情報支援サービスの一つですが、最近は公共図書館や小中学校でも作成されています。主題について何を使って調べれば良いかの具体的な情報支援になり、児童生徒の主体的な学習活動を支えることができます。

児童生徒にとっては雑誌や新聞、パンフレット、DVD等も情報として有効であるとわかり、メディア活用能力の向上に繋がります。パスファインダー片手に資料を探すうちに、記載されていない資料を発見することもあり、探求意欲につながります。教員には、教材作りの参考にもなります。

作成に当たる司書教諭や学校司書にとっては、多様な学校図書館メディアを紹介でき、さらに公共機関等の信憑性の高いWebサイトを薦めることができます。その上、作成する作業を通して、自館で不足している資料に気付き、収集することができます。

作成するときは既成のものを参考にしたり、雛形を活用したりするとハードルが低くなります。今後は、データの共有化を進め、一層の利活用を図りたいものです。

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