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教育ICT

石川高専、最新のAI学習専門施設 「AIキャリアテックセンター」を新設

2025年4月23日

 石川工業高等専門学校(以下、石川高専)はインテル及び内田洋行の3者連携によりAIキャリアテックセンター(AI Career Tech Center)を新設。同校のAI教育をさらに進めるとともに本センターを拠点として地域のAI人材育成を図る。4月18日、同センター開所式が開催され、同校の生徒は本センターで初めて授業を受けた。

インテル、内田洋行が協力

AIキャリアテックセンターには高性能PC及び昇降可能な高解像度ディスプレイを各50台設置。PCには生成AIやハイパフォーマンスなゲーミング、データ処理にも対応する最新のCoreUltra7が搭載されたAI PCだ。

CoreUltra7は、プロのクリエイターやゲーマーなどを想定して設計されたもの。最新のCPUに加え高性能GPUAI処理に特化したNPUが搭載されたプロセッサーで、状況に応じて使い分けることで電力消費も低減。

また、本PCにはAI開発を加速化・支援するツールキットであるインテルDistribution of OpneVINO(無償)も搭載されている。PC室の椅子も可動できるキャスター付きとした。

本センターではAI for Fucher Workforceカリキュラムを基にAIリテラシーやPython、ノーコード開発、AIプロトタイピングなどを体系的に学習。地域課題をテーマとしたPBLにも取り組む。本取組を全国の高専に広げる考えだ。

富田大志校長

昭和62年に電子情報工学科を設立して以来、早期からDX人材育成に取り組んでいる。

石川県には半導体を扱う企業が多数ある。本校は地域の人材育成の拠点として地元企業とも共同研究を進めている。

本校設立60周年の節目に本センターを設置できたことは大きな喜び。本センターは生徒の可能性を拡げる新たな拠点となる。

 

大野誠・インテル代表取締役社長

プログラミングに特化したAI for Fucher Workforceカリキュラムを一部の高専高校や大学に提供してAIスキル育成を支援している。

今回石川高専に入ったAI PCCoreILTRA7VINOを搭載したもの。生成AIや画像認識などのチューニングを体験できる。企業や他校の刺激になりデジタル競争力向上につながることを期待している。

小林由昭・内田洋行高等教育事業部副事業部長

石川高専には今回、AI利用には欠かせない高性能PCと高性能ディスプレイ、可動式椅子が配備された。持ち運びできる高性能PCとキャスター付きの椅子によりグループワークがしやすくなり、かつディスプレイにより大画面も利用できる環境となった。様々な学校にこの環境を拡げていければと考えている。

浅野大介・石川県副知事

石川県では新しいDXビジョンを策定した。デジタル行財政改革を進める大切な1年を迎えている。

生成AIは人の予測を補う重要なパートナーとして発展させていかなければならないと考えている。

本取組はよいタイミングでスタートを切った。魅力的なセンターとして成長し、イノベーションを支える人材育成につなげてほしい。

 

松本英登・文部科学省高等教育局専門教育課長

情報系人材育成に注力している石川高専は、高専として初めて数理・データサイエンス・AI教育プログラム認定制度に採択された学校のうちの1つ。

今回、最新のAI学習環境が整備されたことでAI時代を切り開く学生が育つことを期待している。

谷口功・国立高等専門学校機構理事長

高専は1962年、我が国の科学技術を支え進展を促す第一線の技術者養成のために制度化された。

2024年度には新たな価値を創造できる教育体制の強化に向けてインテルとデジタル実装の推進に向けて協定を締結し、特別プログラムを全国の高専に配信。これまで100人以上が受講している。

日本のDX人材の核になるように力を合わせて進めていきたい。

 

 

AIキャリアテックセンターで初授業

AIキャリアテックセンターでの初授業に参加したのは同校電子情報工学科の生徒たち。PCをスクロールするとディスプレイに画面が遷移する設定になっており驚いていた。

授業ではインテルDigitalReadinessプログラムを実施。DigitalReadinessとは信頼性と責任感をもったデジタルスキルを指すカリキュラムのうち日本語化されたものの1つである「AI for Futre Workforce」が専門学校生・大学生などを対象にしたもので日本語版は15時間のプログラムとなっている。

なお、AIに関心がある人向けのオンライン型自習プログラム「AI for Citizen」は、AIへの気付きと理解を促すもので、こちらも日本語化されている。

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