教育総合展EDIXが5月10~12日の3日間開催された。3日間の総来場者数22,580人(10日6127人・11日7528人・12日8925人)。
3日目は教育委員会や教員の参加が多い印象だ。
出展企業も「ブース来訪者が午前中からこの3日間でいちばん多い」と話す。10時から始まるセミナー会場もほぼ満席。13時半から始まった堀田龍也教授(東北大学大学院・東京学芸大学)の講演は1100人の参加申し込みがあり広い特設会場の両脇に立ち見がぎっしりであった。講演後、参加者は「今の取組ばかりを見てしまいがちだが将来を見据えていかなければならない」と話していた。なお堀田龍也教授のインタビューを教育家庭新聞教育マルチメディア号6月5日号に掲載する。
今回初企画である教育委員会・教員限定60名参加のワークショップも複数回行われた。これは複数グループに分かれ、1グループにつき車座になって複数の有識者を囲み、参加者同士で今の悩みを討議。討議終了後は参加者同士で名刺交換しながらさらに情報交換を行うという充実の取組であった(写真は文科省・武藤氏と春日井市・水谷氏、元鴻巣市教委・新井氏を囲んだグループ)
ガイアエデュケーションはモバイルバッテリー搭載の電源カートを提案。アクティブラーニングルーム等で「移動式コンセント環境」が可能になる。高スペックPCを配備したSTEAMライブラリーに複数台設置した学校もあるそうだ。
アクティブラーニングルームのシミュレーションができるコンテンツも作成。同社Webにも公開した
「水黒板」とディスプレイを組み合わせた新しい黒板環境は、台湾と中国企業がそれぞれ別ブース出展。チョークで書いた文字を水を含ませた雑巾状の黒板消しで消すため、ディスプレイ環境への粉塵による故障が生じにくい。どちらも同じ黒板拭きを使用している。
↓台湾より出展
↓中国より出展
セキュリティブースも午前中から訪問が多い。ゼロトラスト関連の環境構築に関心が集まっている
メタバース関連の展示では体験者が次々と入れ替わっていた。3日間で約1000人が来訪
WiFi関連の相談は昨年から継続して多い。フルノシステムズは新製品で体育館や運動上等の監視システムをWi-Fi化を提案。
STEAM教育関連ではチャットGPTなど生成AI活用の提案が一気に増えた。写真は、チャットGPTでプログラムしたもの。
理科関連のバーチャルコンテンツをクラウド化。早々に高等学校等で導入されているそうだ
探究的な学びをテーマにした出展も増えた