Chromebook3年の活用の成果~協働学習や対話が加速
休校時も自宅勤務を即可能に
町田市教育委員会 指導室 金木圭一室長
町田市は2017年度から4年計画でLTE環境のChromebookを4500台導入する計画で、全教職員に1人1台のChromebookを配備している。
Chromebookの導入理由について金木氏は「キーボードとタッチパネル両方が必要であると考えた。教員は、授業と校務兼用のPCが必要であり、クラウド管理で情報管理を安全に行うことができる。壊れた際には交換できるなど保守点検も不要。1850人の教員と小学校42校、中学校20校のPCをすべて一括管理できる」点であると話した。
協働学習や対話が加速
早期に導入した学校ではすでに活用は3年目を迎える。その変化について、次の5点に整理した。
▼同時編集機能で、協働学習が変わった ▼共有が容易なことから、児童生徒同士の対話が加速 ▼短時間で可視化できることから、授業展開が変わった ▼履歴を見ることが容易になり、指導が変わった ▼場所を問わずアクセスできることから、働き方が変わった
研修についても工夫。
集合研修では実施の回数に限界があることから、モデル校を中心にした公開授業を定期的に実施して研修として位置付けている。また、初任者研修や生活指導の研修でもChromebookを活用して慣れるようにしている。日常的に活用することが、授業アイデアにつながっていく。
休校措置 自宅勤務を即可能に
町田市でも3月2日から休校が始まった。
本市で教員の自宅勤務をすぐに稼働できたのは、自宅でもG Suiteを活用でき、校務環境にアクセスできるからだ。
休校期間中の学習プリントの準備が間に合わないことから、学校HPにQRコードを示したり、児童生徒の健康状態の確認でGoogle formを使っている学校がある。
授業のデザイン力がなければGIGAスクール環境であっても授業改革は起こらない。これまでの成果をGIGAスクール環境でも生かしていきたい。