能美市立浜小学校(中野孝子校長)では、学びのDXと校務DXの両面から授業改善に取り組み、児童の資質・能力の育成を進めており、教育DXに係るKPIを設定して、それらを達成して持続的できるように取り組んでいる。
例えば、学びのDXでは、低学年から教科書のQRコードを情報端末で読み取り、コンテンツを活用した個別学習を進めている。
1年算数でのQRコード読み取り
さらに、学習計画表や探究シートを活用して複線型学習を進めている。
4年算数での学習計画表
このように、学びのDXでは、全学年が情報端末を学習ツールとして活用できる場面を設定して、主体的な学びを進めるように積極的に支援している。
校務DXでは、職員会議や行事予定、出席管理、校内研や学校評価といった広範囲の校務の情報化を推進。これにより校務の効率化を進めることができ、教師は授業改善に取り組む時間の確保と心のゆとりにつながっている。
令和の日本型学校教育を進めるには、教師が教材や学習材を工夫して、子供たちに学びを委ねる必要がある。そのためには、ICTを学習ツールの1つして活用できるように支援するだけでなく、学びのDXと校務の効率化を1セットで進め、教師の働き方改革にもつなげていくことが求められている。
教育家庭新聞 教育マルチメディア 2025年4月21日号