中部電力グループである中部テレコミュニケーション(CTC)は、中部5県(愛知・岐阜・三重・静岡・長野)を中心に展開する「コミファ光」をベースとした法人向け専有回線・ベストエフォート回線・広域イーサネットなどを紹介。
同社では、学校規模や状態に応じて直接接続型と集約接続型の両方の形態に対応。直接接続構成の場合は「NetDIVE」(1Gギャランティ)や「ビジネスコミュファ」(10Gベストエフォート)が利用可能。集約接続構成には、最大10Gの「Ether Link ad」など広域イーサネット回線も提案できる。いずれもCTC独自の光ファイバーとISPがセットになっており、トラフィック増大時も逐次増強が可能。
NetDIVEは月額3万5000円程度、ビジネスコミュファは月額1万3000円程度の参考価格を提示。保守サービスは24時間365日でオンサイトも迅速に対応。地域密着かつ高品質な通信インフラを強みとした。
ベルウッドとGMOインターネットとの提携により2018年から提供を開始している教育向けインターネット接続サービス「ベルネット(BellNet)」を紹介。現在、全国1200校超の実績がある。
1人1台端末で一斉アクセスするシーンにおいて、セッション数がネックになりがちだが、同社は独自のコントローラにより多セッションを扱えるよう設計。実例として、あるCBTの実証では最大13万セッションを滞りなく処理。Microsoft Teams同時接続数640人、YouTube同時視聴800人達成など、セッション管理の成果をアピール。
具体的なサービスとしてはフレッツ光回線(1Gもしくは10G)のベストエフォート型。同社がプロバイダー部やセッション管理部をカスタマイズしているため、同時接続時でも高い実効速度を得やすいという。
さらに各校のトラフィックをヒートマップやグラフでレポート提供。CBT実施やデジタル教材の利用状況を見える化できる。料金は、1校あたり年間固定として算定し、前年度の利用実績をベースにプランが変わる。学校の無料トライアルも常時受け付ける。
「USEN」のブランドで知られるUSEN ICT Solutionsは、学校向けに専有型回線の「プレミアインターネット」を紹介。共有型よりも安定し、PPPoE認証が不要な「ISP一体型」で速度低下が起きにくいと説明。
24時間365日の保守とSLAが標準装備され、月額料金も比較的抑えられているとした。
また当面の推奨帯域300Mbps~1Gbpsに対応する複数プランを用意し、学校の規模や通信需要に合わせて上位プランへの変更も容易だという。
プレミアインターネットは、他社との比較において、同等の通信帯域メニューにおける「実効速度」に強みがあるという。すでに活用している自治体では、事例理論値ではなく実効速度を重視した結果、同社のプレミアインターネットが選定されたケースが多いと説明。また校内での機器設定含め、現地調整・ワンストップ対応が可能だ。
移動体通信で知られる楽天モバイルは、固定ブロードバンド「KOSOKU Access」プランを学校向けに特別提供する。同社はクラウドネイティブ・仮想化モバイルネットワークを全面導入していることで知られ、その技術を固定回線にも応用。
同社のインターネット回線の特徴は「専有型回線」であり、モバイル利用者と混在しない、高品質・超高速通信を実現できる点。セッション数の多さ、日々のネットワークトラフィック分散制御、設備増強により、1Gbpsベストエフォートでも実測800~900Mbps、10Gbpsベストエフォートでは数Gbpsが出ているとした。
固定IPアドレスを3つ、標準提供する点も特徴。最大約6万5000×3=20万セッション以上を扱うことができ、大規模校における同時接続にも対応。提供エリアは45都道府県(鳥取県と和歌山県を除く)。月額1Gbpsプラン1万7000円~、ギャランティ300Mbpsプラン3万6000円~など。速度が不十分な場合はプラン変更に柔軟に対応する。
教育家庭新聞マルチメディア号 2025年3月3日号掲載