関西電力グループの通信事業者オプテージは、家庭向け「eo光」をベースに法人向け「オフィスeo光ネット」を最大10Gbpsで提供。
特に関西エリアでは同社のFTTH展開率が高く、最大10Gbpsでも99%以上のエリアカバーがある。ベストエフォートながら実測では4~5Gbpsを超えるケースがあり、児童生徒数300~2100人まで幅広く対応可能とした。月額料金は10Gプラン9800円~と低廉さも特徴。
さらにISPと回線をセットで運用することで、故障原因を迅速に切り分けられる。トラフィック増強は随時自社でコントロールし、速度低下を防ぐ。
また「よくある質問」として、宅内機器をすべて10Gbps対応機器に揃えないと意味がない、という指摘に対しては、10Gbpsの機器ですべて揃えればフル速度が得られるが、仮に1Gbps機器しかなくても回線自体を10Gbpsに変えておけば多少の混雑時も余裕が生まれるので、効果はある、とした。
総合通信事業者のKDDIは、インターネットおよびネットワーク、クラウド・ゼロトラスト化など校務のクラウド化や教育の高度化までワンストップで提案できるとした。
インターネット回線メニューとしては「KDDIフレキシブルインターネット」として①ギャランティ型、②ベストエフォート1G、③ベストエフォート10Gという3形態を提示。
ルーターやUTMの設計・構築なども一括提案し、複数拠点の開通管理や運用保守にも強みがある。
モバイル回線の新サービス「ConnectIN」は、児童生徒や教職員の端末自体にセルラー回線接続機能を内蔵し、Wi-Fi環境がなくても利用できる仕組み。5年間の通信の無制限利用権を端末とセット販売するもので、小規模校や合併が予定される校区等で有用であるとした。
ケーブルテレビ系大手J:COMは、地域密着型で展開するケーブルネットワークを活かした、自社ひかりインフラによるギャランティ型「J:COM専用回線サービス」と「J:COMベストエフォート回線サービス」の2点を紹介。
いずれもビジネスユースに耐えうる高品質が特徴で100Mbps~10GBps間でサービスを提供。
前者は専用回線でアクセスポイントから学校まで1対1で結ばれ、地域・設備が局所的に集約されているため安定性に優れ、比較的速い通信を期待できる。
後者は安価なベストエフォート回線サービスであるが最大で2100人規模の学校に対応できるとした。
同社独自の地域密着のエンジニアチームが24時間保守・現地対応を行うため、トラブル時にも迅速に対応。参考価格としてベストエフォート回線で月額6000円~、専用回線で月額3万円台~と提示。詳細は学校規模や設備状況により変動するため要問合せ。
「NURO光」の法人版である「NUROアクセス」サービスを展開するソニービズネットワークスは、学校向けに上り最大2Gbpsの「NUROアクセス2G」、下り最大10Gbpsの「NUROアクセス10G」を紹介。いずれも専有型かつISP一体型サービスで他のユーザーと帯域が競合しにくいという。
低価格でありながらも固定IPを標準で付属。SLA(稼働率99・9%保証)も含まれる。ベストエフォート型サービスとしては珍しい「最低帯域保証」も付帯。価格は2Gプラン月額1万8000円、10Gプラン月額2万3850円~。ただし2025年8月以降に料金改定を予定。
実測値も公表。2Gプランの平均値では700Mbps以上、10Gプランでは4~5Gbps超を記録する事例が多数ある。法人専用コールセンターによる故障対応、クラウド監視や機器レンタルや学校規模・環境に合わせた提案が可能。
ソフトバンクは「GIGAスクール端末(LTE)」「校務DX支援」「学習プラットフォーム」などを幅広く手掛ける総合通信事業者。今回のピッチでは「Suite Ether(ギャランティ型とベストエフォート型を選択可能)」「OCX光インターネット(ベストエフォート型)」の2つを紹介。
Suite Etherは1対1の専用型回線で安定性が高く、冗長構成でリングにしているため障害時に迂回が可能。100Mbps~3Gbps程度まで細かいメニューがあり、常時監視や可視化ツールでトラフィック確認が容易。
OCX光インターネットはNTTのフレッツ光クロスやフレッツ光ネクストをベースに、ソフトバンクの大容量バックボーンで直結したサービス。主要クラウド(Microsoft 365/Googleなど)とピアリングしており、1~10Gbpsベストエフォート型で安価に導入可能。新たに教育委員会向けの特別価格を準備中。詳細は要問合せ。