4年算数でのマイスタイル学習
加賀市立作見小学校(中谷真由美校長)では、加賀市の教育ビジョンを受けて、主体的な学びである、「マイスタイル学習」を展開している。
マイスタイル学習は1人1台情報端末を学習ツールとして活用して、主体的な学びを進めるものだ。「今の学びを自分の言葉で」というキャッチフレーズで、単に学びを委ねるだけでなく、各自が自己調整しながら学習を進めるために考えて欲しいことを教師側が子供にしっかりと伝えている。
具体的には次の内容だ。①自分をコントロールする(プレイヤーになる)、②人と比べない(比べるのは昨日の自分)、③みんなの権利を守る(どうせなら楽しく)
6年国語でのマイスタイル学習
マイスタイル学習ではこの約束を前提として、1人1台情報端末を学習ツールとして駆使しながら、自分がやりやすい方法や相手、場所を自己決定して、価値を追究したり、自分の考えを深化させたりしている。
授業では、子供たち自身が自らの学びを見直しながら、学びを調整している様子を見ることができた。
令和の日本型学校教育を進める上で、子供たちに学びを委ねるための工夫改善が始まっている。同校の取組のように、「なぜ学びを委ねるのか」、「何を子供たちに委ねるのか」を問い直す段階に来ている。
教育家庭新聞マルチメディア号 2025年3月3日号掲載