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教育ICT

気持ちに寄り添いチャレンジを促す <菅原弘一特任教授・宮城教育大学教職大学院>

2024年12月3日
寄稿・学校DX戦略アドバイザー

菅原弘一特任教授・宮城教育大学教職大学院

学校DX戦略アドバイザーとしていくつかの地域に関わらせていただいています。

校長職を経験していることもあり、管理職対象の研修を依頼されることがあります。端末の活用が進まない状況を打開するために、管理職の意識に働きかける必要性は分かっていても、具体的にどのようにしたら管理職の気持ちが動くのか、それが悩ましい故の依頼なのだと思います。

学校としての組織的な取組の必要性、クラウドを生かして研修環境を構築することのよさなどが伝わるように研修をデザインしますが、そこに正解があるわけではありません。どのような研修を行えば、より高い効果を期待できるのか。自治体の状況や担当者の考えに寄り添いながら研修のつくり方を一緒に考えていくのもアドバイザーの役割だと思っています。

また、リーディングDXスクールの指定校については、授業改善に向けた取組を支援しています。実際に授業を見せて頂き、先生と一緒に授業をふり返りながら、改善方策を考えていくようにしています。

その際、様々なツールの活用や「複線型」などの授業スタイルをどうするかなど、道具や形にとらわれ過ぎないよう、育みたい資質・能力を明確にすることを大切にしています。子供像が明確に共有され、授業改善への熱がある学校では、短期間で授業の様子が変化していくことを実感しています。DXの目的は、「子供の学び」をより良く、豊かにしていくことです。そこにクラウドがどう役立つかが理解できていけば、授業改善の方向は自ずと見えてきます。

指導方法や学習活動の工夫に唯一の正解があるわけではありません。子供の姿を見て、子供の声に耳を傾けながら手立てを探り、その学校、その学級、その先生の挑戦を重ねていくことでしか、授業改善は実現できないのだと思います。

研究者とは異なり、学校経営も含めた現場経験を重ねた自分だからできる、先生たちの気持ちに寄り添った伴走支援を心がけたいと思っています。先生も子供も、クラウドを活用しながら意欲的にチャレンジする学校が増えていくことを願っています。

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年12月2日号掲載

【寄稿】学校DX戦略アドバイザー

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