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教育ICT

「情報Ⅰ」「情報Ⅱ」の指導と評価を支援 <鹿野利春教授・京都精華大学メディア表現学部>

2024年11月6日
寄稿・学校DX戦略アドバイザー

鹿野利春教授・京都精華大学メディア表現学部

私は、文部科学省で高校情報科の教科調査官として、現行の学習指導要領、学習指導要領解説、教員研修用教材を取りまとめました。また、情報活用能力の育成、GIGAスクール構想、小学校のプログラミングなどを担当しました。文部科学省を辞してからは、高校情報科の教科書、大学入試を含む教材の作成等に携わっております。さらに、代表理事を務める(一社)デジタル人材共創連盟では、企業と連携した教材の開発と提供、プログラミングやデータ活用などの講師紹介、DXハイスクール事業のプラン集などの提供もしております。

学校DX戦略アドバイザーとしては「情報I」や「情報Ⅱ」についての指導と評価に関する取組を特に支援していきたいと考えています。

また、情報活用能力育成に関する計画策定、DXハイスクールに関する学校や教育委員会としての取組、デジタル関連の課外活動、子どもたちがデジタル体験をする機会の創出などについてお手伝いしたいと考えています。

高知県教育委員会からの依頼では、高校「情報科」を担当される教員に対して、「『情報I』の役割と指導」についてオンラインで講演しました。高校で「情報I」が実施されて3年目、1月には大学入学共通テストで初めて「情報I」の試験が行われるということもあり、現場の教員にとっては不安が多いようです。講演では、情報科の意義、内容、社会への影響に加えてプログラミングなどの教え方、「情報I」で身につけた資質・能力を総合的な探究の時間や他教科等で活かすカリキュラム・マネジメントなどについてお話させて頂きました。また、大学入試に向けた具体的な教材の紹介、3年間を通じた学び方、長い問題文への対応など、教員の不安を取り除くことにも配慮しました。

さらに、工業科や商業科など産業に関する専門学科では、「情報I」ではなく、代替科目で授業が行われているため、担当される教員は「情報I」の内容を確認して指導を行う必要があることもお伝えしました。

教員の不安を和らげるとともに、「情報I」の適切な指導につながるものと期待しています。

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年11月4日号掲載

【寄稿】学校DX戦略アドバイザー 第1回

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