筑前町教育委員会(宮崎敏宏教育長)では、町内の全小・中学校において、ICT教育を継続的に実践しており、授業改善につながる情報端末の活用について研究を進めてきた。
町学力向上推進プランにおいて、ICTの効果的活用が位置付いた授業づくりとして、個別最適な学びや協働的な学びを支える意図的・計画的な活用を展開している。
特に、情報端末を主体的に活用した学び手に注目。学習の方法や内容を自己選択・自己決定する場面を学習過程に設定している。
三輪中学校(江上裕太郎校長)では、各自の学習方法を自己選択・自己決定させる場を設けるようにしている。
学習場面では、1人学びを個別に進めたり、友達と話し合いながら学びを進めたりするなど、学習方法を自己で選択・決定するような機会を多く設けている。
写真①は、協働と個別が同居した複線型の学びの様子である。
三輪小学校(荒木賢治校長)では、自己計画表をクラウド上で子供たちが利用できるようにすることで、多様な学習方法や学習内容から選択・自己できるように支援。個別最適な学びを展開できるようにしている。
写真②は、第4学年図画工作の授業で活用した学習計画表の一部である。
筑前町の学校では、主体的な学びを進める上で、「見通しを持たせること」と「自ら学習を振り返ること」を共通理解しながら、町内の全校が同じ方向性で授業研究を進めているところだ。今後の研究成果が期待される。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年11月4日号掲載