文部科学省は2027年度より全国学力・学習状況調査をCBT(コンピュータを使用した調査)による実施に全面移行し、2025年度は中学校理科をCBTで行うこととしている。9月、26年度以降の予定を追加した。
25年度に行う中学校理科のCBT調査については本年10月を目途にサンプル問題をMEXCBTに公開(後述する配慮版については1月に公開予定)。さらに1月以降に、実施当日を想定したテストを各学校に依頼する。
26年度から行う中学校英語のCBT調査については「聞くこと」「話すこと」計50分、「読むこと」「書くこと」計50分。
中学校英語のCBT調査についても端末を用いた調査に円滑に移行できるよう、各学校においてサンプル問題にMEXCBT上で取り組めるような環境を整備する。
特別な配慮が必要な児童生徒については拡大文字プログラム、ルビふり問題プログラム、時間延長問題プログラムを準備。点字対応は当面は冊子方式。
CBT調査の結果返却・公表については項目反応理論(IRT)に基づいて算出されたスコアをベースに行う。
【2025年度】小学校国語・算数・理科/中学校国語・数学=PBT(紙)調査。中学校理科=CBT調査。中学校英語=次年度のCBT実施のためのサンプル問題を提示。
【2026年度】小学校国語・算数/中学校国語・数学=PBT調査及び次年度CBT実施のためサンプル問題を提示。中学校英語=CBT調査
【2027年度】小学校国語・算数/中学校国語・数学=CBT調査 小学校理科=次年度CBT実施に向けサンプル問題を提示
【2028年度】小学校国語・算数・理科/中学校国語・数学・理科=CBT調査
なお質問調査(児童生徒)は2024年度以降オンライン方式に移行済。経年変化調査(抽出)は2027年度にCBTで実施する。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年10月7日号掲載