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教育ICT

GIGA端末を活かす!教員研修・授業活用「㊴子供も教師もクラウドを駆使して協働的に学ぶ~宮崎県西米良村の取組~」中村学園大学教育学部 山本朋弘教授

2024年9月9日
連載
座学から脱却して、生徒がグループで協働的に学ぶ

座学から脱却して、生徒がグループで協働的に学ぶ

宮崎県西米良村(古川信夫教育長)は、児童生徒12台の情報端末等の充実した環境を実現して、少人数指導のメリットを活かしたICT教育を推進している。

学校と家庭で主体的な学びを連携させ、児童生徒の情報活用能力育成等が高く評価され、日本教育工学協会(JAET)の「学校情報化先進地域」に認定されている。

特に、クラウド環境の有効利用に以前から力を入れており、少人数での協働的な学び等の授業改善を進めている。

西米良中学校(新名博校長)では、情報端末の携帯性を活かして、生徒が座席から移動できるようにし、教師主導の座学から脱却した協働的な学びを進めている。

さらに、クラウドの有効活用では児童生徒だけでなく、教師自身が研修において積極的に活用している。

クラウド環境を駆使して教員研修

クラウド環境を駆使して教員研修

授業研究会では、すべての教師が端末を持ち込んで研究授業を参観し、授業への気づきや意見をクラウド上で共同編集していた。

研究授業後の研究会では、共同編集した授業記録をグループで分析しながら深めていく。

互いに書き込んだ内容は、教員それぞれが研修後に自分のペースでふり返ることができ、紙面で共有していた頃より格段に効率的な研修になっている。

児童生徒だけではなく、教師がいかにクラウドを駆使して進めることができるか。ゼロトラストと言われる時代だからこそ、授業改善と教員の働き方を関連づけた取組が求められる。

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年9月9日号掲載

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