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教育ICT

児童も生成AIを活用~EDIX東京・公開授業

2024年6月3日
学びの質を高める生成AI活用へ

EDIX東京では児童を迎えた公開授業が3本開催された。事務局企画による公開授業はEDIXでは初開催。東京学芸大学附属小金井小学校の鈴木秀樹教諭は、小学校5年国語で、単元「言葉の意味が分かること」を題材に、学習者用デジタル教科書と生成AIを利用した授業を展開している。

生成AIを児童が1人ひとりで活用した

生成AIを児童1人ひとりで活用した

 

◇ ◇ ◇

児童は本単元で本文中の「原因と結果」の関係にある部分ついて前時までに学んでいる。公開授業では「原因と結果がわかる文」を作り、それを生成AIに評価してもらい、納得できるかどうか考えた。

鈴木教諭は日頃からChatGPT4Microsoft Copilot等を授業でも利用しているが、13歳未満は使用できないという制限があるため、「教員が使用してその結果を児童に示して考えさせたり話し合わせる」活用であった。

そこで本公開授業では「児童自身に生成AIを活用させたい」と考え、子供も生成AI機能を利用できる「tomoLinks(トモリンクス)」(コニカミノルタジャパン)を先週から利用し始めたという。

鈴木教諭はプロンプトを見せ、それについて説明してから、チャット機能でプロンプトを児童と共有した。児童は、各自が作成した文をプロンプトに組み込んで生成AIにアドバイスを求めた。活用し始めたばかりのtomoLinksを躊躇なく使っている。

児童の作成した文について、生成AIは、「もっと簡単な言葉を使った方が良い」、「小学生には難しい」等と回答。それらの評価や生成AIが作成し直したサンプル文に感じた違和感が何かを考え、児童は様々な反論を展開していた。

「違和感」が考えを深めるきっかけに

公開授業後、鈴木教諭は、「児童の実態として、各委員会の議論で、『原因』『結果』を整理できず議論が成り立たない場合があり、国語科で身につける必要があると考えていた。現在の学習指導要領でも、情報を的確に読み取る視点が重視されている。文章を構造的に読むことが苦手な子にとって生成AIは良いサポートになると仮定して本授業にチャレンジした。生成AIの出す答えが正しくない場合も、それをきっかけに考えを深めることができる。今後は生成AIを普通の授業の中で当たり前に使うことが大事なのではないかと考えている」という。

児童向け生成AIツールについては、「ChatGPTCopilotとは生成される回答が異なる。プロンプトの書き方にもコツが必要」と話した。

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年6月3日号掲載

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