東京書籍がこれまで提供してきた「問題データベース タブレットドリル」が2024年4月から「タブドリLive!」としてリニューアル。学習が苦手な児童・生徒もモチベーションを保ちながら、基礎学力や学習習慣の定着を図る機能やデジタルならではの機能を強化している。
「タブドリLive!」は教科書の目次にあわせてドリルや解説動画が収録されており、迷うことなくドリルの学習に取り組むことができる。
学習者自身の平均点や進捗も確認でき、学習者の学年だけでなく他学年にも切り替えられるので、復習や先取り学習も可能だ。
1回のドリルにかかる時間はおよそ5分として作成。問題ごとに答え合わせができるので、1問ずつじっくり解答できる。
出題される問題の形式は11種類。手書き入力による解答や線結び、学習者自らが採点する作図問題、深く考えさせる長文問題など、豊富な問題を収録した。
問題画面は文字の大きさや総ルビ・分かち書き表示への変更、白黒反転やUDカラー・UDフォントなど、デジタルならではの機能により、特別な支援を要する児童・生徒に配慮している。
同社の「学習者用デジタル教科書」とも連携しており、「学習者用デジタル教科書」上にある教材リンクをタッチすると、開いている教科書紙面の単元と同じ「タブドリLive!」の単元に遷移するので、教科書に関連する問題や類題を学習できる。
「タブドリLive!」の世界では、タペットと呼ばれる学習者の分身であるアバターを通して全国の学習者に会ったり、週に1度の表彰式が開催されたり、みんなの姿やがんばりを感じることができるゆるいつながりを用意。
このゆるいつながりは学習にも活かされている。
「パンクのワールドツアー」では、これまでの自分の学習履歴に応じて個別最適な問題が出題される。自分が取り組んだ結果はリアルタイムに同期され、キャラクターが世界を次々と旅行する。つまり全国の学習者が一丸となって、キャラクターの旅行を応援(燃料をチャージ)するためにドリルを解くという、これまでにない新しい仕組みだ。
朝学習や放課後、家庭、空き時間など、さまざまな場面での活用が考えられるだろう。
毎日の学習の成果はカレンダーから確認できる。解いた問題数に応じてポイントを獲得でき、そのポイントはタペット(アバター)のパーツと交換が可能だ。パーツの組み合わせは100億通り以上あり、世界に1つだけのタペットを作ることもできる。
学習の結果や進捗はメダル・称号・トロフィーとして集めることもでき、学習の成果が楽しく見える形で残るので、モチベーション維持に役立ちそうだ。
「タブドリLive!」の学習状況を確認する教員用のツール「タブドリLive!manager」では、直近1週間におけるクラス全員の状況を一覧で把握したり、ドリルごとの正誤・解答状況などを確認したりできる。
また、教科・単元ごとの平均点や解いた問題数などの指標はクラスの状況だけでなく、全国の同学年のデータと比較することも可能だ。
児童・生徒に課題を配信することもできる。収録されている問題を組み合わせることや、教員がオリジナルで作った問題の配信など、自由度が高い配信機能だ。
児童・生徒が提出した結果を見る際は、手書きの解答やメモ書きも合わせて確認でき、教員の指導に合わせた見取りが可能だ。
児童・生徒の学習履歴はCSVでダウンロードしたり、お知らせを配信したりする機能もある。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年6月3日号掲載