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教育ICT

中学校で「テクノロジー科(仮称)」設置 PC教室のラボ化など~日本産業技術教育学会が次期学習指導要領諮問に向けて要望

2024年6月3日

次の学習指導要領改訂への動きが始まりつつある。

これに向けて一社・日本産業技術教育学会(山本利一会長・埼玉大学)は「初等中等教育におけるSTEAM教育の導入及びテクノロジー教育の拡充・刷新」の要望書を取りまとめ、Webに公開した。

本要望書は現状の初等中等教育におけるSTEAM教育の改善案だ。小・中・高等学校で一貫したSTEAM教育を行うため、現行の技術・家庭科技術分野を「テクノロジー科(仮称)」に刷新することを次期学習指導要領で検討することなどを求めた。

小・中・高等学校において情報教育の重要性が指摘されており文部科学省は様々なてこ入れを講じているが、現状について、連続性の点での課題を指摘。

例えば、小学校プログラミング教育は各教科に盛り込まれているものの特定の時間が確保されていないことから実践の質・量に格差がある。

また、中学校技術・家庭科の技術分野は指導時間が少なく、最先端テクノロジーに関する内容が現状に適合していない面もある。高等学校情報科は単位数が少なく、かつ選択科目「情報Ⅱ」の実施校が少ない。

そこで本学会では、小学校ではプログラミング教育を独立し、かつ各教科や総合的な学習の時間で連携して学ぶ時間をそれぞれ確保。

現行の技術・家庭科技術分野を、Society5.0時代の技術観を体現できる新教科「テクノロジー科(仮称)」とし、各学年週2時間を確保して刷新することを提案。テクノロジーやエンジニアリングについて学び、さらに教科総合的な学習の時間と連携して学ぶ時間を確保する。

高等学校では情報Ⅰの単位数を増やし、かつ情報Ⅱを必修化。工学系・理系への興味・関心を引き出す専門学科を設置。理数探究や総合的な探究の時間におけるSTEAM教育の時間を確保するなどだ。さらに現在のPC教室をSTEAMラボ化することを提案した。

これによりすべの国民が最先端テクノロジーに関する基礎的な素養を身に付けることであらゆる産業におけるデジタル人材や理工系人材の育成を図り、かつ新たに産業を興す起爆剤としての起業家(アントレプレナーシップ)教育にも大きく貢献するとしている。

 

[要望声明]初等中等教育におけるSTEAM教育の導入とテクノロジー教育の拡充・刷新について

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年6月3日号掲載

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