デジタル庁は4月26日、全国の校務DXの取組状況をダッシュボード化して公開した。
本ダッシュボードでは都道府県ごと、市区町村ごとに校務DXの進捗状況を可視化。タブの選択を変更することで各項目別のデータを見ることができる。
なおデジタル庁では2024年度、教育分野のデータ連携に関して次の施策に取り組む。
デジタル化による教職員の負担軽減等の仕組みを教育委員会や学校に広げるため、国際標準規格(One Roster・LTI)実装済のサービスを用いてデータ(名簿情報)連携の実証を実施。データ連携を進めるためのスケジュールを更新する。
児童生徒がどの教材等を用いても、進捗度判定やレコメンド等のフィードバックが可能となるスタディログ(学習履歴)活用について、鹿児島市で2023年度に行った実証を今年度も継続。
教育DXサービスマップ/カタログサイト(α版を2023年度公開)を改善してβ版を公開。自治体と事業者との新たな調達手法であるデジタルマーケットプレイス(DMP)の高度化を図る。
高校入試実務のデジタル化に向けて技術仕様等の検討。2025年度の実証を準備する。
具体的にはPC入力した調査書はデジタル上で決裁・Wチェックを行い、高等学校にも電子データを送付して紙媒体の受け渡しを削減することを想定。これにより入試実務作業について中学校約43~59%、高等学校約71~80%の工数を削減する。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年5月6日号掲載