アイホン(株)(名古屋市中区)はIPネットワーク対応インターホン「IXシリーズ(アイエックスシリーズ)」を中心に、学校教育施設向けソリューションを展開している。
IXシリーズは、来校者応対、校門のオートロック遠隔解錠、教室やトイレからの緊急通報、校内連絡、放送を1つのシステムで構築することができ、不審者の侵入対策や緊急事態発生時の対応強化、教職員の業務負担軽減など「学校安全の推進」と「校務の効率化」との両立における課題解決に貢献する。
GIGAスクール構想で整備されたICT環境を活用し、省施工・低コストでシステムを導入できる点も評価されているポイントだ。
会場では実機デモや導入事例を交えて、具体的な解決策を提案する。
防犯強化のために校門のオートロック化が進められているが、職員室が無人のときは来校者への対応がスムーズに行えない。
IXシリーズは教職員の持つスマートフォンで来校者からの呼び出しに応対可能。映像で人物を確認し、その場でオートロックを解錠できる。本設備は文部科学省が2025年度まで拡充している補助金の対象となる。
校門のオートロックが不登校の生徒の心理的負担となることが懸念されるが、IXシリーズと顔認証システムを連携させることで、呼び出しや解錠操作を行うことなくオートロックを解錠できる。
教室や廊下など、校内の各所に設置したIXシリーズの端末と非常ボタンを連動させることで、緊急事態がどこで発生しても、職員室への迅速な通報を実現。平常時は教室間連絡や校内放送にも活用できる。
避難所としても整備が求められるバリアフリートイレに重要な緊急呼び出し設備もIXシリーズで統合することができる。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年9月9日号掲載