2024年8月、デジタル採点システム「YouMark」及び「YouMark Personal」の導入校が215校を超えた。
担当者によると「前任校で使っていて良かった、他校の先生から勧められたなど口コミによる導入が多く、近畿地方で約4校に1校以上が導入している」という。
提供社である佑人社は小中高向け各種テストの企画編集・版下制作・採点・成績処理事業を行っており、採点業務に精通した社員によるサポートも強み。導入期から活用まで伴走する。
2019年より提供している「YouMark Personal」は紙上の作業感を再現しつつデジタルならではのメリットを活かして設計。シンプルなインターフェースで初見でも直感的に利用できる。
カタカナ、アルファベット、数字の選択肢に対応した記号問題の自動採点機能や一括採点機能、記述問題に対しては書き込みできるペンツールや画像スタンプ機能等がある。
答案は生徒に画像データとして返却でき、各種ツール(上図)と連携。生徒は自分の情報端末等で、各ツール内の個人ページから答案を確認。教員に質問や修正依頼等を伝えることもできる。修正結果は即時反映する。
学校現場からは「答案印刷のコストと作業負担がなくなった」「答案返却の時間が不要になり、授業時間の確保につながった」という声が届いている。
2017年より提供している「YouMark」は私立校入試におけるデジタル採点の先駆けでもあり、現在100校以上に導入している。
同社では採点請負事業において「YouMark」を活用しており、受験者規模が大きい採点業務に長年のノウハウがあるため、教員とコミュニケーションをとりながら最適化した運用を提案。導入初年度の入試当日には社員が校内に滞在してサポートする。
具体的な削減効果については教科にもよるが、「平均30~40%の採点時間を削減」「2日かけていた採点が1日で終わる」「午前入試の採点を午後入試の間にできる」などの声がある。
「YouMark Personal」は今後、マークシート対応、自動採点の選択肢の拡充、SSO連携など、要望の多い機能を実装予定でEDIX関西では新機能を紹介する。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年9月9日号掲載