福岡県の築上町教育委員会(久保ひろみ教育長)は、以前からICT教育に力を入れており、1人1台端末や電子黒板などのICT環境が充実している。
特に、デジタル教科書の導入にいち早く取りかかっており、国語、社会、算数、理科、外国語等の教科で学習者用デジタル教科書を整備して、日常的に活用している。
学習者用デジタル教科書を活用した授業研究に取り組んでいる築上町立八津田小学校は、3年生の国語「もちもちの木」の授業を公開。町内の校長や研究主任と一緒に、授業での有効活用について協議を行った。
授業の中では、児童が学習者用デジタル教科書の機能を積極的に使って、自分の気づきや考えをまとめていた。
写真のように、協働的な学びの場面では、わかりやすく周囲に伝えるための工夫を考えていた。
2024年度には、小学校の教科書改訂を契機として、デジタル教科書を紙の教科書と併用して導入することができるようになる。児童生徒の特性や学習内容等に応じて、デジタルと紙を組みあわせてハイブリッドに活用していくことが期待される。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年6月3日号掲載