家庭学習の進め方を提案
長崎県の佐世保市立宮中学校では、生徒会役員が中心になって情報端末を活用した生徒集会を公開した。
テーマは、自主的な学習を進めるにはどうしたらよいかというもので、家庭学習や授業以外の場面での学習の仕方を生徒自らが協議しながら深めた。宮中学校は長崎県教育委員会と佐世保市教育委員会の指定を受け、学習マネジメント力育成による家庭学習の向上に関する研究を推進している。
生徒たちは、佐世保市の同一地区で構成される連合生徒会で決定した家庭学習の目標や各自の家庭学習の取組状況について情報端末やクラウド環境を活用しながら協議。取組を向上させるためのアイディアや、保護者や地域の方からの意見やアドバイス等をクラウド上で共有し、学びを深めていくことができた。
クラウドを活用して情報共有
生徒会長の五反田紗希さんは｢私たち中学生が将来に向けて自立するためにも、まず家庭学習を充実させることが大切だと思います。今まで生徒会活動でやってきたことや今日の話し合いで出てきたことを通して、更に自立していきましょう｣と語った。
この取組は研究発表会において公開され、多くの関係者が参観。これまでの授業公開では、教師が主導する授業を教室後方で参観し、その後の研究会で教師同士が議論することが多く、ＩＣＴ活用についても、教師や児童生徒がどう活用していたかを参観するものであった。
今後は同校のように、生徒主体の取組の中で、ＩＣＴ活用が進んでいく様子を広く公開していくことが期待される。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年2月5日号掲載
