新潟市立小針小学校の寺山晋一教諭は、係活動にICTを積極的に取り入れた事例と効果を報告。クイズ係はKahoot!(カフート)を使ってレクリエーションを行い、写真係はCanva(キャンバ)を使って週に1回、学習の思い出をアップ。イラスト係はiMovieとロイロノートを使ってアニメーションを制作した。ゲーム係はScratchで新しいゲームを考えプログラミング。「全校でオセロ大会がしたい」と考えたときはオセロゲームをプログラミングしてゲーム盤がなくても全員参加ができるようにした。
「ICTと係活動は親和性が高い。係活動は豊かな学校生活を、ICTは豊かな社会生活を支援するためのもの。楽しい係活動にICTを取り入れることで、皆のためにテクノロジーを活かすという目的が明確になる。目的が明確なため教員も不安になりすぎずに応援でき、子供に委ねやすくなる。担任のICTスキルの影響も受けにくい。子供はスキルを皆で共有するようになり、その結果、学習そのものの方法も変わっていき、授業改善につながっていった。当初は自分のクラスのみの取組だったが他クラスにも広がった」と話した。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年2月5日号掲載