一社・デジタル人材共創連盟(代表理事=鹿野利春・京都精華大学メディア表現学部教授/文部科学省初等中等教育局視学委員)(以下、デジ連)は文部科学省「高等学校DX加速化推進事業」(関連4面)について、DXハイスクールプラン集をまとめ公開した。DXハイスクールについては文科省から1月中に事前資料が各自治体に配布されており、各設置者が設置下の高等学校等に対してヒアリングして参加の意思を取りまとめているところだ。デジ連とは、中高生等のデジタル活動を支援するためのプラットフォーム。講師派遣や研修も行っている。
本プラン集では文部科学省による高等学校DX加速化推進事業であるDXハイスクールの事業内容を踏まえて3つのプラン「Aプラン=デジタルを活用した情報Ⅱ・探究や課外活動の推進」「Bプラン=情報Ⅱや数学Ⅱ・B、数学Ⅲ・C等の履修推進」「Cプラン=情報を重視したコース設置・学科転換」を作成した。
既に申込の意思を設置者に伝えているが具体的もしくは詳細な整備内容はこれから検討するという学校や設置者にも役立つように、それぞれのプランを実現するために想定される機器やツール、ソフトウェア等をモジュールとしてまとめている。
整備の際の留意点や予算感も記載しており、申請書作成の積算時に参考になる。
Aプランでは、「情報Ⅱ」の授業(コンテンツ作成、情報システムのプログラミング、データ活用)、理科・数学の履修、デジタルを活用した探究活動、課外活動を想定。
総合的な探究のアウトプットを映像で行ったり、学校紹介ビデオやWebページの制作、地域と連携したアプリ開発などに取り組む構成として特別な知識や技術がなくても使える機材を例示した。
Bプランでは「情報Ⅱ」の課題研究や情報システムの開発、企業や大学の方の助力を得て遠隔授業を行うための機材等を提案。
Cプランは、ネットワーク、情報セキュリティ、情報システムのプログラミングの実習に備えて内部サーバと外部サーバの両方を準備すると共に、企業用の高度な機能を備えたネットワーク実習機器を使用する構成としている。
デジ連では外部連携についての相談のほか本公募についての各設置者からの相談も受け付けている。
▼DXハイスクールプラン集=https://dle.or.jp/
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教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2024年2月5日号掲載