エレコムでは、学校の業務改革や働き方改革に役立つ製品を提供している。その中から3製品を紹介する。
校内や職員室にデジタルサイネージを設置する学校が増えている。多くは、ディスプレイにWi-Fiを用いて端末等からデータを送信する仕組みだろう。
「掲示板NEXT」はオンプレミス型の高機能サイネージだ。複雑な設定なしですぐに活用でき、クラウド運用のための月々のランニングコストは不要。ネットワーク環境に影響されることなく情報を確実に提供できる。
スライドショー機能で複数の静止画や動画、任意のWebサイトを提示でき、15分間隔で提示コンテンツを設定したり、曜日ごと、日付ごとに異なるコンテンツを放映したりなど、柔軟なスケジュール設定機能もある。
デジタルサイネージには様々な活用事例がある。「掲示板NEXT」を職員室の連絡掲示板とすれば教員用端末を開かなくても情報確認ができる。特別支援学校や中高一貫校、併設型小中一貫校では職員室も各校種別になっていることが多く、全員が職員室に集まる時間は極めて少ないが、複数職員室に「掲示板NEXT」を設置することでスムーズに情報共有ができる。
時間を予約して、教員研修の資料等共有したい情報をスライドショーにして流すこともできる。
休み時間や保護者参観日に行事や部活動報告を掲示・投映したり、運動会等学校行事の際に子供たちの思いを投映している学校もある。見える校内放送である。
タッチ操作で画面が切り替わるインタラクティブコンテンツも可能で、行事等で子供の成果を投映することもできる。
学校統合等で公立学校でもスクールバスを運営する学校が増えている。ある学校では、様々な地区に何便もあるスクールバスの時刻表を掲示。学校事情に合わせた活用が期待できる。
緊急モードも搭載。緊急モードに変更された端末はすぐにコンテンツが切り替わる。
管理者は、配信登録した各教室等の掲示板に、一斉にメッセージを送ることも可能(オプション機能)。エレコムのWebでは、コンテンツの作成、配信スケジュールの作成などソフトウェアの操作感を体験することができる。
小中高等学校・大学問わず、教育機関それぞれが持つ保有データは膨大する一方だ。クラウドストレージも無限ではない。多機能NAS製品「QNAP NAS」は、オンプレミス環境でデータを保存・共有できる。
Chromebookにも対応しておりWebブラウザ上で、デスクトップ感覚でファイルを操作でき、共有や送受信ができる。クラウドからオンプレ環境にあるNASにデータを同期してバックアップとして利用でき、データを保護することで、災害時のデータ紛失も防止できる。また、利用目的に合わせたアクセス制限を設けることができ、大量の写真・映像・音楽や各種データについて、教員や児童生徒はアクセス権の範囲で利用する。
さらにウイルス対策とマルウェア対策が統合されたセキュリティ機能によりNAS上のデータを守る。教科「情報」等の生徒実習のための仮想環境として利用している教員もいる。
利用人数やデータ容量により、大容量モデルから少人数向けモデルまで用意。エレコムでは、既存ファイルサーバのリプレイスや統合などについて大規模ストレージ案件の構築実績豊富なエンジニアがキッティング、設置、各種設定、データ移行の作業やトレーニングまで実施している。
情報漏えい事故対策のため、USBメモリの使用禁止を検討する自治体が増えているが、USBメモリの手軽さは捨てがたいものがある。
そこでエレコムは管理ソフトと連携することで強固なセキュリティポリシーをカスタマイズしてヒューマンエラーによる情報漏えいを防ぐ法人向け暗号化USBメモリを提案している。
ウィルスチェック機能、パスワードロック機能、暗号化機能などを搭載。USBメモリにデータを書き込むと自動的に暗号化されるため、万が一の紛失・盗難の際も情報漏えいを防ぐことができる。
ウイルス検知情報やウイルススキャン機能に関する情報はログとしてUSBメモリに自動で保存。管理者はログを確認することで詳細な情報を把握することができる。
ポリシーに合わせて様々な設定が可能だ。
例えば学校で使用するPCを指定することで、それ以外のPCはスクリーンキャプチャやインターネットアクセスを禁止してデータを残すことなく、USBメモリ内のみで仕事を行う環境設定も可能。
働き方改革の1つとしてロケーションフリーな環境を提供する。
各種製品情報はこちらをご覧ください。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2023年12月4日号掲載