9月7日の初等中等教育企画課(第142回)・個別最適な学びと協働的な学びの一体的な充実に向けた学校教育の在り方に関する特別部会(第5回)合同会議では「高等学校教育の在り方ワーキンググループの中間まとめ」「『令和の日本型学校教育』を推進する地方教育行政の充実に向けた調査研究協力者会議報告書」「質の高い教師の確保特別部会における提言」を共有した。
「多様性」と「共通性」の観点から高校教育において速やかに取り組むべきと考えられるものについて提示した。
小規模校の教育条件弾力化について以下を実施する ▽遠隔授業における受信側の教室体制について、教員に代えて一定の基準の下、職員を配置することが可能となるように弾力化。常駐以外の方法による配置については実証研究を実施 ▽教科・科目充実型の遠隔授業で必要な対面授業は、一定の基準の下年間1時間以上となるよう弾力化 ▽遠隔授業や通信教育のための配信センターについては国において支援スタッフ配置等体制整備や機材等整備に向けた支援を行う ▽特定科目の履修などの必要がある生徒を対象にオンデマンド型学習も可能となるように制度を改正 ▽都道府県と市町村の連携・協力による学校運営について方策を整理 ▽地域が学校を超えてつながるプラットフォームを国が構築 ▽働き方改革と共にコーディネータ等専門人材を配置拡充
生徒の多様な学習ニーズに応えるため以下を実施する。▽不登校生徒が自宅から高校の同時双方向型遠隔授業を受講できるようにする ▽学びの多様化学校の指定を受けなくても通信教育ができるようにする ▽1人ひとりの実情に応じて柔軟に履修・修得を認めることを促進 ▽ICTやオンラインを活用した支援を進めるための機材整備や支援スタッフの配置を支援 ▽中学校等において不登校であっても欠席日数や内申点に関わらず高校進学ができるように自宅等での学習成果も反映できる制度改正を進める ▽心理的・福祉的支援やキャリア支援の在り方に関する調査研究を行う ▽不登校の生徒本人に対して継続的な実態を調査する ▽公立通信制高校等の機能を強化。域内の配信センター・中心拠点として学校間連携等を行うモデルを創出 ▽通級指導を受ける児童生徒に対する巡回指導のモデルを構築し校内支援体制を充実 ▽日本語指導や各種支援を行う場合は国において支援
探究・文理横断・実践的な学びや社会に開かれた教育課程のため以下を実施する。▽普通科改革を進めるため、関係機関等の連携を図るコーディネータの配置を支援。コーディネータを育成・支援する全国プラットフォーム構築を引き続き行う。▽スーパーサイエンスハイスクールの取組をさらに充実。理数系教育の興味・関心を高める ▽産業界等と専門高校の連携・協働を強化 ▽学校における働き方改革のため教育活動や業務内容を精選・重点化 ▽オンライン研修コンテンツの開発支援。探究型の研究開発・普及 ▽文理横断的な学びを進める観点から大学入学者選抜おける出題科目の見直しを推進
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2023年10月2日号掲載