文房具として1人1台端末とクラウド環境を毎日、高い頻度で活用し、日常的な授業の改善を図ることが求められている。そこで文部科学省は全国すべての都道府県及び政令指定都市に「リーディングDXスクール」約200校を指定し、各校の事例を共有できる特設サイトを開設した。各指定校では、GIGAスクール構想で配備された環境を使って以下に取り組む。
▼「個別最適な学び」と「協働的な学び」の一体的な充実 ▼インターネット上の動画教材の活用、外部専門家によるオンライン授業の実施 ▼端末の日常的な持ち帰りによる家庭学習の充実等 ▼校務の徹底的な効率化や対話的・協働的な職員会議・教員研修 ▼実践内容を動画・写真、研修のオンライン公開などにより地域内外に普及
文部科学省では、教育DXを教員の働き方改革と一体的に進める方針で各施策を進めている。現在展開している「リーディングDXスクール」は全国すべての都道府県及び政令指定都市に指定校「リーディングDXスクール」約200校を指定し、GIGA端末の標準仕様に含まれている汎用ツールとクラウド環境を活用した効果的な教育実践を創出・モデル化し、全国すべての学校でICTの「普段使い」による教育活動を更に推進するもの。
校務DXも重要な目的の1つ。グループウェア及びクラウド環境を教員も積極的に活用し、校務の徹底的な効率化や対話的・協働的な職員会議・教員研修を進めて業務を効率化。それにより生まれた余裕を子供たちのために使う。
文部科学省は特別サイト「リーディングDXスクール」を公開した。ここで実践内容の動画や写真、研修内容を公開する。指定校以外の学校教職員も参加できる学習会等も実施予定で、本ページから知らせる考えだ。リーディングDXスクール事業推進委員会の堀田龍也委員長(東北大学大学院・東京学芸大学大学院教授)は「今までの授業観に固執せず、個々の児童生徒に力をつけることを大切に」と同サイトで解説している。
▼特別サイト=https://leadingdxschool.mext.go.jp/
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2023年7月3日号掲載