佐賀県教育委員会は、全国でもいち早く県立高校での1人1台端末環境を構築し、ICT活用教育を推進してきた。佐賀県内の高校生のICT活用リテラシーは高いレベルにあり、授業や家庭で日常的に情報端末を活用している。
今年度はハイスクール・プロモーション事業として、県立高校の魅力の情報発信を強化する取組を推進している。6月には、今年度から全県下でオンラインによる高校説明会「SAGAハイスクールウェビナー」を開催した。例年、各中学校の主催による対面形式で実施した「高校説明会」をオンラインで開催するように変更した。ハイスクールウェビナーでは、中学生が知りたい高校の説明を幅広く聴く機会を増やすことが可能となった。佐賀県内の全公立高校を視聴することができ、見逃し配信も1月末で1万3000回を超える視聴数となった。
また、高校生の情報活用能力を向上させる取組として、平成26年度から高校生ICT活用プレゼンテーション大会を開催している。昨年12月17日、佐賀県教育フェスタの中で開催し、選抜された高校生が発表する場となっており、県内すべての高校生が情報を発信できる力を身につけるための継続した取組となっている。
さらに、県立高校だけでなく、県内の小中学校での1人1台端末を活用した授業の動画やPDF資料をWebで公開している。高校数学のフラクタルや、中学校理科の仕事とエネルギー、小学校体育の走り高跳びなど、県内のICT教育のスーパーティーチャーが取り組んだ授業実践の動画を公開していて、県外の学校からも参考にすることができる(「SAGAEコネクト」)。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2023年6月5日号掲載