GIGAスクール構想により、学校ではWi-Fi環境の整備が当たり前になった。次に求められるのがスムーズな教育活動を支援する新たなネットワーク構築だ。フルノシステムズは学校で活用する情報端末や電子黒板、プロジェクター、印刷機や複合機等の学習用ICT機器を安定して接続するための無線LANソリューションを紹介。セミナーも行う。
学校の広い運動場や体育館等での無線LANニーズが増えている。「ACERA(アセラ)330」は、1㌔㍍以上先までカバーできるWi-Fi通信規格(IEEE802.11ah)を搭載した無線LANアクセスポイント(AP)。IoTのネットワーク基盤構築が可能で、センサー情報に加え、最大1・5Mbps(理論値)の通信速度で画像・映像を伝送。カメラと連携した校門や周辺の防犯管理、飼育小屋や駐輪場等の遠隔管理、センサーと連携した戸締り確認、農業高校等での農作物の遠隔監視に役立つ。ソーラーバッテリー(オプション機能)と組み合わせることで電源確保が難しい場所でも設置できる。
動画コンテンツなどの高負荷通信を授業で円滑に活用するためのネットワーク基盤として、Wi-Fiの高速通信規格「Wi-Fi6(IEEE802.11ax)」対応の業務用無線AP「ACERAc1310/1320」を紹介。ACERA1310は中規模向けモデル。ACERA1320は多台数接続を重視する大規模モデルで4×4の5GHz帯アンテナを実装。有線LANも高速化する。
いずれも大容量メモリを採用しており、2・4GHz帯と5GHz帯それぞれに512台接続できる。マイナス10℃から55℃と幅広い温度帯に対応。5年間保証。
端末台数の増加に伴い、多くの無線APが校内に設置されるようになった。無線ネットワーク管理ツール「UNIFAS(ユニファス)」は最大3000台(設計値)のAPを一括管理。
クラウド上の無線ネットワーク管理システム「UNIFAS」によりWebブラウザ経由で管理できる。
AP1台からでも導入でき、既存のAPも管理。将来的にネットワークを拡張したい場合にも対応できる。
「UNIFAS」とソリトンシステムズのクラウド型認証サービスを連携したWi-Fiセキュリティサービス「UNIFAS×Soliton OneGate」も紹介。デジタル証明書認証によるセキュリティ強化とシングルサインオンによるクラウドサービスのパスワード管理の一元化を実現するもので、既存ユーザも連携が可能。利用は1ユーザ月額100円から。
フルノシステムズのブース来場者には、各自のスマートフォンからエントリーできるクイズ企画と景品も用意。
特設スタジオでは、先進的な取組やWi-Fiネットワーク、ネットワークセキュリティをテーマとする講演を合計12セッション企画。会期中の3日間で実施する予定。全国に向けてオンラインでも聴講できる。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2023年5月1日号掲載