個人情報保護の考えで学校から紙の連絡網がなくなった。文部科学省はICTを活用した連絡の仕組みを導入することを推奨している。連絡手段を複数持つことで、用途に合わせて使い分けることができる。
テクノミックス(熊本県)は1999年の創業以来、九州地区を始めとして全国の自治体・教育委員会・小中学校・園に様々なメールシステム(学校安心メール/保育園・幼稚園安心メール/緊急連絡・一般連絡メール/自治体安心メール等)を提供している。
特徴は、小中高等学校・特別支援学校・PTAは「学校安心メール」を無料で利用できる点だ。「支援したい学校を企業が選択して支援」「企業協賛は1校につき4企業まで(1業種1社)」という新しい仕組みにより無償提供を実現した。
企業協賛により企業からのお知らせが2か月に1~2回届く。協賛企業の選定は一定基準を設けており、実績としては地域の企業が多く、地域連携にもつながっている。熊本県警察の情報発信ツール「ゆっぴー安心メール」と「学校安心メール」を連携し、緊急治安情報や子供に対する不審者情報などを保護者に配信して注意を呼びかける取組を行なっている。鹿児島県徳之島町では3社の連携で「安心メール」を活用した町民全体への情報発信も始まる。
なお協賛が事前に決まらない場合も「安心メール」は無料で使用できる。
「学校安心メール」は専用アプリを利用することで、情報やお知らせを保護者や会員に送ることができる。ドメインの指定受信設定や迷惑メール設定等ではじかれることなく、スムーズに受信できる。管理者は登録者に記入してほしい項目を連絡用途に合わせて設定することで、対象を絞り込んで配信。特定クラスや学年、クラブ活動、通学路別、ボランティア協力者など様々な内容に対応できる。
メール機能、添付ファイル機能、欠席・遅刻届機能、アンケート機能ほかの管理機能を提供しており、進級処理・卒業処理も一括で対応。添付ファイルはPDFに対応しWordやExcelもPDF化して配信。アンケートの質問項目は自由に設定でき、複数回答も設定が可能。
開封確認機能、予約配信機能(6か月前より15分単位)も提供。PCや情報端末、スマートフォンで配信・受信でき、修学旅行先など学校外からも配信・受信が可能だ。
「学校安心メール」の機能や無料利用の仕組みを説明するセミナーをブース内で11時・14時より開催(最終日は11時のみ)。▼製品詳細=https://www.tmix.co.jp/
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2023年5月1日号掲載