読書支援サービス「読書館」は、教科書採用本や図書館選定本などを含む約16000冊の良書(児童書、絵本、小説、文学作品、洋書等)を、1人あたり数百円で読み放題利用ができる会員制の電子書籍サブスクだ。学校教育に携わるスタッフが監修・選書。インターネット接続環境があればいつでもどこでも読みたい本を読むことができる。
電子図書館サービスとは異なり、同じ本をクラス全員が同時に閲覧できるので、読みたい書籍の返却待ちは不要だ。お気に入り登録やしおり機能、「いいね」機能も提供している。読書中にメモをしたりマーカーを引いたりすることができ、自分だけの感想も1000文字まで記録可能だ。教員の管理の下で公開承認をすることで、皆で感想文を共有。公開の際はニックネーム表示もでき、リモート学習や遠隔授業の可能性が広がる。読書量も分析できる。
また、キーワードを元にタッチ操作で思いもよらぬ本との出会いを楽しめるように、ワード間をサーフィンできるUI機能も実装。新しい読書手段の1つとしての提案だ。
読むだけでなく、生徒・教員がサイト作りに携われる参加型サイトとしての機能も提供。地域独自コンテンツや児童生徒の感想・作文、調べ学習やクラブ活動の成果等も電子書籍として掲載でき、標準書籍と同様に全校生徒が閲覧可能。作品発表の場としても利用できる。例えば「図書係」が独自にコンテンツやPOPを制作・掲載することも可能で主体的な学びを後押しする。図書館司書や図書係などのお勧め書籍は独自の特集ページを作成でき、掲載期間の指定や予約もできる。トライアル版も提供。▼詳細=https://dokusyocan.jp/
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2023年5月1日号掲載