熊本県水上村(西野健教育長)では、2023年度に小学校2校と中学校1校を統合した小中一貫の義務教育学校が開校する。
岩野小学校(大倉幸代校長)と湯山小学校(白樫明宜校長)は、その準備として、月に1回の合同授業をスタートさせた。対面での合同授業に加えて、1人1台端末とクラウド環境を活用した合同授業を実践して、児童同士の交流を深めてきた。
第6学年の修学旅行の事前学習では、旅行のしおりをクラウド上で協働制作するようにした。協働制作の進め方などのオリエンテーションを対面で実施して、2校の合同でのグループで協働制作を進め、細かなやり取りはチャットで行うようにした。その後も、対面での合同授業と、クラウド上の協働制作やチャットでのコミュニケーションを継続して進めて学習を深めた。
低学年での生活科においても、年間を通してブレンド型の合同授業を進めている。
合同授業の1回目はオンラインで実施し、その後クラウドで詳しくまとめる作業を行った。2回目は、対面で実施して交流を更に深めた。
義務教育学校としてスタートする前段階として、小中連携もブレンド型の合同授業により深めている。
3学期には、水上中学校(松原康近校長)からの学校説明や体験を、対面とオンラインを交互に組み込んだブレンド型で実施する予定である。
今後、統廃合を予定している地域や学校の参考となる事例といえる。
教育家庭新聞 新春特別号 2023年1月1日号掲載