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教育ICT

GIGA端末を活かす!教員研修・授業活用「⑱探究レポートから生徒の学びアーカイブに~金沢錦丘中学校・高等学校」中村学園大学教育学部 山本朋弘教授

2022年12月5日
連載

石川県立金沢錦丘中学校・高等学校(嶋耕二中学校長・朝田肇高等学校長)は、2014年に併設型中高一貫教育校としてスタートした石川県内の唯一の公立中高一貫教育校である。

生徒の主体的な学びを進める中で、11台端末を活用して学校と家庭で主体的な学びを連携させ、児童生徒の情報活用能力を育成するとともに、家庭学習の充実に努めている。

中学校では、11台端末環境を活かして、探究レポートに取り組んでいる。現在、理科学習や総合的な学習の時間等の探究的な学びを中心にして、学校や家庭での学びを進めている。

県内唯一の公立中高一貫教育校として探究的な学習活動に取り組んでいる

県内唯一の公立中高一貫教育校として探究的な学習活動に取り組んでいる

「レモンはなぜ酸っぱいのか」「虹はどうしてできるのか」など、生徒が自ら設定した学習課題を自力で解決する学習で11台端末を活用している。これまでに、150作品以上がクラウド上で共有されており、それらはアーカイブ化して蓄積されている。

中学校社会科の授業では、地元新聞のデジタル版を活用した取組をスタートさせている。

英語の授業では、生徒がデジタル付箋で意見を共有して、情報端末で英文を書いてまとめていた。これらは、すべて英文で書き上げている。

高等学校の理科では、各自の実験結果を考察した内容をクラウドで共有し、テキストマイニングで集約して、更に深く考えていた。また、数学では、グラフ作成ツールを活用して、関数の特徴を各自が分析できるような活用場面を設定している。国語では、思考ツールを活用した協働的な学びを展開していた。

これら中高一貫した教育において、生徒の深い学びを支えているのは、教師の教材研究による学習指導の質の高さである。まさに、伴走者として学びを支える教師の懐の深さを感じる。

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2022年12月5日号掲載

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