社会課題や価値観の変化により学校変革が求められている。そこでカンコーとカンコーマナボネクトは「SCHOOL SOLUTIONFAIR 2023『Think with』」を10月18~20日、東京都内で開催。数年先の学校生活をテーマとしたプロトデザインや非認知能力の育成、学校の魅力を表現するスクールウェアや学校支援を提案した。
同社調査によると「人との違いは自分らしさにつながる」と考えている子供が8割いる一方で「人との違いに不安を感じる」子供は5割以上、「皆と同じという安心感がほしい」と考えている子供は6割以上いる。そこで十人十色の「多様性」に対応しつつ仲間意識ももてる制服を提案。ポロシャツやジャケット、クルーネックブラウス、すっきりしたデザインのスラックスやスカートに見えるキュロットなど、すべてのアイテムを男女ともに選択できるようにし、かつデザインを統一して仲間意識の醸成を図れるようにした。
DR.C医薬との協業により花粉や臭いに対する悩みを和らげる新たな素材を開発。
花粉の中や臭いの元となるタンパク質を分解するハイドロ銀チタン(R)を塗布した素材による制服と体操服を実現。本技術の制服・体操服利用は業界初。
学校の魅力や特徴を制服や体操服でどう表現できるのか。「時代ニーズをいち早く教育環境に取り入れる学校」「子供の個性・特性を伸ばす学校」「スポーツを通じて可能性を広げる学校」「国際感覚を育みグローバル人材育成を目指す学校」など4タイプの学校を想定して提案・紹介した。
制服「KANKO」は季節に合わせてハーフパンツやブルゾン、オーバーポロシャツを選択できる。自分らしさ表現のため替え襟でノーカラージャケットをブレザーやセーラーに変更できる提案もあった。中高一貫教育において一着を長く着用できるように、高耐久素材を主素材とし、サイズ調整しやすくした制服も提案。ホールガーメントのニットベスト・セーターは裁断によるカットロスが生じない。動きやすく活動的なニット素材をブレザーに採用する学校も増えている。
全国36校で採用されているBEAMS SCHOOL product by KANKOは豊富なオプションとトレンドを意識したカラー、デザインが魅力。
これまで女子校を中心に展開してきたELLE ECOLEは2020年度から共学向けの提案を始めている。
ファイテン独自のアクアチタンによるリラックス効果をプラスしたKANKO×Phitenは、体操服に加えてスクールウェアの展開をスタートしていく。
体操服「Styling」はユニセックス仕様で生徒が自分で複数のアイテムから組み合わせを考えることができる。
「KANKO PREMIUM」は、高パフォーマンスをサポートする素材と着用感でスポーツ業界に貢献できる人材育成を意識。
究極の普通を追求し、流行に捉われず長く愛用できる体操服「KANKO NORMCORE」はシンプルで飽きのこないデザインで学校マーキングが際立つ。素材やスタイルを選択できる。
各種学校サポートも展開しているのがカンコーの特色だ。
学校PR動画の制作、新しい制服のイラスト化やSDGsセミナー等を展開。カンコーとの産学連携により生徒主体で制服の追加アイテムやリニューアルに取り組む事例も増えている。コロナ禍にスタートしたYouTube甲子園や昨年から始まった学校制服フォトコンテストでは生徒の手による魅力的な作品が集まった。学校制服フォトライブラリーは県別・学校名等で検索もできる。
カンコーマナボネクトは非認知能力を育むプログラムやコンテンツを学校の課題に合わせて企画提案している。
「らしくラーニング」というeラーニングでは、教科の垣根のない学びの土台となる思考の個性をつくり視野を広げる。「Ancsプログラム」は、大人と仲間に肯定される体験を蓄積することで学びの土台を確かなものにすることが狙い。中学校2年の職場体験活動の導入時期や高校1年、3年1学期に多く利用されている。
探究学習に対する学校ニーズの高まりから、プログラム開発やカリキュラム構築もサポート。学校の要望に応じてカスタマイズできる。
学校の魅力をテーマにした動画制作を通じて伝える力を育むプログラムや、教育活動の学びの成果を可視化する評価ツール「Ai GROW」も紹介。
東洋大学との高大連携探究学習プログラムもスタート。詳細はカンコーマナボネクトHPへ。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2022年11月7日号掲載