教員の働き方改革や校務のデジタル化等によりデジタル採点が注目されている。デジタル採点ソフト「採点ナビ」は、テストをPC上で採点することで、教員の採点業務の負担軽減を支援。私立・公立の中高を中心に全国500校以上の導入実績があり「設定しやすい」「気軽に使える」「採点や合計点の計算等の業務が効率化した」という声が届いているという。
「採点ナビ」は、普段使っている普通紙のテストを学校の複合機やスキャナー等で読み取り、記号選択問題であれば手書き文字もAI文字認識機能により一括で採点。記述式は、設問ごとに、PCに取り込んだ模範解答を見ながら解答を画面上で採点でき、部分点にも対応している。
成績一覧表のほか、分野別結果表、解答数分析表なども用意。
採点結果は自動計算され、観点別の得点も自動計算される。エクセルなどの編集できるデータで出力でき、校務支援システム等にデータをスムーズに受け渡すことができる。さらにGoogle Classroomにも連携。生徒にテストをペーパーレスで迅速に返却でき、返却後の改ざん防止にもつながる。
公立中学校での実証実験では、採点ナビ活用により最大60%の時間短縮効果があった。
添削機能も搭載。よく使う添削コメントの登録・スタンプ機能もある。また、入試等を想定し、試験を複数教員が分散して採点できる。複数教員が同時に同じ問題を採点して差異を自動検出する照合採点モードも搭載。分散して採点した結果も自動集計される。
学内フリーライセンス。導入後、使用する教員が増えても追加費用がかからない。サブスクリプション契約も可能。
教育ソフトウェアは、マークシートの老舗として創業から30年以上、学校の採点業務を支援。現在は、99・99%以上の読み取り精度と高速処理を誇るOMR(マークシート読み取り専用機)とマークシートを使用したシステムを提供している。
大学入試において「思考力を問う」記述式問題を導入する傾向が年々高まり、記述式解答の採点処理システムの需要が高まったことから、記述部分を採点できるシステムを開発。本システムは複数の教育委員会で入試システムに採用され、現在も公立高校入試等で活用されている。
一方で、各学校で気軽に使用できる記述式問題に特化した採点ソフトがほしいという要望も強く、通常使用している解答用紙をそのままスキャナーで取り込んでPC上で採点できる汎用性の高いソフトとして開発したのが「採点ナビ」だ。
現在、ソフトを制限なしで試用できる無料お試しキャンペーンを期間限定で実施している。8月は「マーク認識機能」を追加するバージョンアップを予定。
▼問合せ=㈱教育ソフトウェア TEL042・649・9600
▼採点業務が効率化し、合計点の計算の間違いがなくなった。これまでは後日の指導のために採点済みの解答用紙をスキャンしていたが、それが不要になった。答案原稿の紛失や返却後の改ざんの心配がない。効果はいくらでも挙げられる(私立高教員) ▼採点の間違いが確実に少なくなった。採点後、ソート機能で正解にした解答だけを表示して再度見直しをしている。万が一の採点間違いに気付くことができる。生徒の解答を一覧で並べて採点基準を考えることもできる。システム特有のチェック方法を利用することで、誤りや採点のブレを確実に減らすことができる(私立高教員) ▼手採点の時は何日かに分けて採点していた。今年の夏の定期試験は1日で2学年分終わらせることができた(私立中学校教員) ▼働き方改革を推進するために導入を検討。残業をせず定時に帰れることが一番大きいメリット(公立高教員) ▼設定が簡単な点が『採点ナビ』の一番の良さ。日々の小テストで気軽に使える。得点の計算作業はかなり時間を取られていたので、そこがなくなったのは大きい(私立高教員)
▼事例詳細=https://www.kyoikusw.co.jp/campaign-pages/saiten-navi/
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2022年7月4日号掲載