第13回EDIX東京(教育総合展東京2022/第13回教育ITソリューションEXPO、第5回学校施設・サービスEXPO、第3回STEAM教育EXPO、第2回人材育成・研修EXPO、第2回保育・幼稚園ICT化EXPO)が東京ビッグサイトで5月11日~13日に開催され、3日間で1万9904人の教育関係者が来場した。文部科学省や研究者、自治体の首長が登壇したセミナーも実施。受講者は8153人。出展企業は、セキュリティや教材コンテンツ、新たな学びを刺激する教室環境など教育DXに寄与する仕組みを提案。各社のブース内セミナーも人を集めた。
レノボ・ジャパンは、小中学校・高等学校向け「みんなでプログラミング」やeスポーツ、メタバースの教育利用などを提案。同社は関西EDIX(6月15~17日)及びNEW EDUCATION EXPO(東京6月2~4日/大阪6月10・11日)に出展する。
STEAM教育の一環としてeスポーツへの注目が集まっており、私立学校を中心に専門学科の設置が増え始めた。eスポーツ部の大会実績やeスポーツ学科を設置したことで入学希望者が増加する例もある。そこで同社では、eスポーツ向けの端末やモニター等の環境構築、eスポーツ部活動・専門学科等の設置に関するコンサルティングを提供。カリキュラム構築や生徒募集まで一式を提案・サポートする。
「みんなでプログラミング」は、小中学校向け、高等学校向けの教材を提供。
今年度から高等学校で「情報Ⅰ」が始まったが、教員不足や学習内容の充実が現在も課題とされている。「みんなでプログラミング」では「情報Ⅰ」データの活用に関する動画教材を9本とワークシート、ティーチングガイドを提供。データ分析やデータマイニングの学習を個人のペースで行うことができる。
多くの国公立大学や私立大学において大学入学共通テスト「情報Ⅰ」が採用される可能性がある。本教材では大学入学共通テスト対策も実装予定だ。各章の章末テストと全章対象の模擬テスト2種類をCBTで提供。何度でも受験でき、自動採点される。実装は8月を予定。
中学校向けに、設定した課題を解決するチャットボットをグループワークで展開するなど「双方向性のあるプログラミングによる問題解決学習」も行うことができる(写真)。
小学校向けに、情報モラル動画コンテンツ、ブロックプログラミング、タイピングスキル育成のためのコンテンツほかを提供。
メタバース=インターネット上の仮想空間の教育利用が始まりつつある。次世代のSNSもメタバースが中心になるといわれており、ゲームやコンサート、各種ショーや展示会などがメタバース上に展開される可能性は高い。この教育利用の可能性も広く、リアルな体験が難しい分野への知的好奇心喚起や、特別支援教育や不登校児への支援、災害対策、リアルな教室と仮想空間とのハイブリッドな学びも期待されている。本ブースではNASAの天体モデルと無料アバターを利用した「太陽系の大きさを質量として体感できる」VRコンテンツを体験でき、「こんなVRコンテンツが欲しい」等の相談も受け付けている。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2022年6月6日号掲載