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教育ICT

生徒指導・学びの両面でGIGA端末活用~垂水市教育委員会・鹿児島県

2022年4月4日

新城小学校
夏休み期間も「心の天気」で把握

久木田昌之校長

久木田昌之校長

2020年度後半よりPC教室のタブレット端末を活用しながら「ロイロノート」等のクラウド活用を積極的に始め、2月の公開研究会において、11台端末活用を想定した公開授業を実施。そうした取組の下地により4月から11台活用を一斉にスタートできた。「自分の端末」に児童は大喜びで、常に机の横にかけておき、必要なときに自分の判断で活用している。

■登校後端末を起動 その日の気持ちを記入

家庭にいる友達とオンラインで話し合う授業も増えた

家庭にいる友達とオンラインで話し合う授業も増えた

朝、充電保管庫から端末を出して「スクールライフノート」の「心の天気」に自分の気持ちを登録してからそれぞれの活動を始める流れを徹底。学級担任と管理職は朝10時半までに子供の入力状況を確認し、入力していない場合は声掛けをした。2学期には朝のルーティンとして定着し声掛け不要になった。夏休みの端末持ち帰り時も「心の天気」に記入することで休み中の様子をすぐに把握して様子が気になる子に声掛けなどの支援ができ、休み明けはどの子も元気に登校した。

登校後、毎朝「心の天気」に記入する流れが定着している

登校後、毎朝「心の天気」に記入する流れが定着している

集団登校時のトラブルを心の天気とひとことメモへの書き込みから把握でき、関係する子供や保護者に早期に対応。次の日には解決できた。また、本校創立150周年記念式典後、人前での発表が苦手だった子供が「とても緊張した。間違ったこともあったが大成功だった」とコメント。すぐに職員室で共有して皆でその児童を褒める等の声掛けができた。

毎日「曇り」を記入する子供、ほぼ毎日「晴」の子供など記入の基準はそれぞれだが、月毎に見ると傾向がわかる。大きく変わったときに関わりを考えることが重要だ。

1年生からローマ字入力

月に1回、朝活動としてGIGAタイムを設けており、キーボード練習もそこで取り組んだ。一度取り組むと放課後やすきま時間で練習するようになる。1年生からローマ字入力に取り組み、4年生ではブラインドタッチに挑戦している。当初、筆記入力やフリップ入力だった児童も、次第にキーボード入力のよさを実感するようになった。スクールライフノートの毎日のコメント入力もキーボード入力の練習になった。

■新しい取組を継続

Teamsやロイロノート、ドリル等の活用から始まり、Flipgrid(動画を使ったSNSMS提供)等、常に新しい取組にチャレンジ。全員1回は端末を活用した研究授業を行っている。教員は研究授業や日常の実践をGoogleフォームで投稿しており、2か月に1度集約してTeams上で共有した。2021年度は「経験を積む」ことに注力したが、次年度は、各学年でつける力について「情報活用能力チェック表」等を作成して取り組む。

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