IT資産管理・情報漏えい対策ツールを提供しているエムオーテックスは、PCやスマートフォン等を一元管理できる「LANSCOPE クラウド版(旧名称:LanScope An)」を提供している。IT資産管理ソフト開発のノウハウをMDMに付与し、効果測定にも役立つ機能を提供する。同社営業本部の山岸恒之部長に聞いた。
一般的なMDMには大きく5つの基本機能「端末管理」「盗難・紛失対策のための遠隔操作」「セキュリティ対策」「アプリケーションの一括管理」「コンテンツの管理・配布」がある。「LANSCOPE クラウド版」は、iOS、AndroidOS、WindowsOS、macOSの主要な4つのOSに対応。この基本機能に加え、操作ログの取得とそのレポート化、位置情報の取得と地図画面上での描画表示、記録メディア制御が可能だ。
iOS、AndroidOS、WindowsOSのデバイスに対して、利用状況を取得できる操作ログ管理の機能がある。
例えば、デバイスの放置時間、利用時間、アプリの利用状況を取得することができる。これをもとに、デバイスの活用状況、使われていない端末の一覧など、様々なレポートをデフォルトで提供。効果測定などのアンケート調査をしなくても、端末の活用状況を把握することができる。
さらにWindows デバイスに関しては、ファイル操作やWebアクセス、印刷などのログを取得。「誰が」「いつ」「何をしたか」を分析して改善に役立てることや、証跡を残すことが可能だ。
管理コンソールのログインアカウントは複数(最大300)作成することができ、アカウントごとに権限設定ができる。システム管理者だけでなく学校ごとの責任者に対してアカウントを発行し、活用することができる。
「LANSCOPE クラウド版」のもう1つの大きな特長が、端末の最新の位置情報の自動取得と地図上への描画だ。
取得した端末の位置情報は地図上に、複数台(最大100台)を1画面で表示。一般的なMDMの場合、位置情報は管理者が情報取得の操作を行って初めて取得されるため、その操作をした際にデバイス側の電源が入っている必要がある。一方で「LANSCOPE クラウド版」の場合には、管理者が指定した間隔(最短1分間隔)で定期的に位置情報を取得し、デバイスの充電が切れてしまう直前までの情報を管理コンソールから確認できる。取得した位置情報をつなげて移動履歴としても確認できるため、紛失・置き忘れの際に発見に役立てることが可能だ。
指定した時間帯以外の位置情報は取得しないなどの柔軟な設定も可能。
一般的なMDMの基本機能「端末管理」「盗難・紛失対策のための遠隔操作」「セキュリティ対策」「アプリケーションの一括管理」「コンテンツの管理・配布」も提供。加えて、直観的にわかりやすいユーザインターフェイスによりマニュアルレスで活用できる点、一般的なMDMにはない記録メディア制御機能を搭載している点も強調したい。
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2021年7月5日号掲載