多くの児童書を出版しているポプラ社(東京都)は新規事業「こどもっとラボ」を立ち上げ、教育ICT分野に本格参入する。小・中学校向け本と学びのコンテンツ「MottoSokka!(もっとそっか!)」は、「GIGA端末の活用度を上げたい」「持ち帰り学習を教育委員会から依頼されているが頻繁にコンテンツを制作できない」「安心して調べ学習に取り組むことができるコンテンツがほしい」等の課題を解決。読書体験や探究体験を通じて、好奇心から始まる自発的な学びの循環の創出を目指す。
その第一弾が、小・中学生向け電子書籍読み放題サービス「Yomokka!(よもっか!)」だ。端末とネットワークがあれば、いつでもどこでも電子書籍を読み放題。学校の朝読書で、昼休みに、家庭でも活用できる。電子書籍なので、同じ書籍を皆が同時に読むことができ、授業で並行読書ができる。現在約450作品程度が閲覧可能。2021年度中には約1000作品の掲載を予定。
本を読んだ感想を書き込んで友達と共有できる機能、ガチャをまわして新しい本と出会う仕掛け「きょうの1さつ」、読んだ本の履歴を残すことができる「自分の本だな」など、「本」を楽しめる工夫を盛り込んだ。
契約主体は教育委員会もしくは学校。個人購入はできない。
2021年度はトライアルとして、「Yomokka!」IDを無料で提供。無料期間は、小学校は7月から、中学校は秋から開始予定で、2022年3月末まで。無料期間に提供するのはポプラ社発行の児童書。有料化は2022年4月から。
2022年4月に提供を予定している「Sagasokka!(さがそっか!)」は、15年以上の実績がある同社のインターネット百科事典「ポプラディアネット」の後継サービス。良質で確かな情報提供により、安心して調べ学習ができる。
動画やゲームなどで学びの世界を広げるデジタルコンテンツも搭載予定。
ポプラ社はEDIX関西、NewEducationExpoに出展。出展ブースでは「Yomokka!」デモIDの申し込みを受け付ける。
離島を含む小規模自治体向けにGIGAスクール端末へのMottoSokka!導入支援キャンペーンも用意。▼詳細・問合せ=https://mottosokka.jp/lp
教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2021年6月7日号掲載