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教育ICT

元気な小規模校を増やす!<最終回>「オンラインで高め合うESD教育」中村学園大学教育学部 山本朋弘教授

2021年6月8日

屋久島型ESD教育

屋久島町教育委員会(塩川文博教育長)は、ESD教育に取り組み始めて9年になる。ESD(=Education for Sustainable Development)教育は、持続可能な開発のための教育であり、現代社会の課題を自らの問題として捉えて、身近なところから取り組む学習活動である。屋久島町では、これまでにも教員向け研修会や外部専門家を講師として授業に参加してもらい、子供たちの学習活動を支援してきた。「屋久島型ESD教育」では、屋久島町内の子供たちが他校や専門家とオンラインで交流しながら伝え合うことを通して、各校のESD教育の充実を図ることがねらいである。

八幡小学校、一湊小学校、小瀬田小学校の3校は、Web会議システムでつないで、互いの取組を紹介しあった。八幡小学校からは、海岸清掃や鹿による食害調査などの取組が紹介された。一湊小学校からは、SDGsの目標の実現に向けた様々な取組、小瀬田小学校からは、屋久島の木材の歴史や利用方法、亀を取り巻く環境の改善についての取組がそれぞれ報告された。

ESD教育に9年間取り組んでいる

ESD教育に9年間取り組んでいる

そして、屋久島町ESDアドバイザーである環境文化村研修センター職員が各校の報告に対してオンライン上でコメントした。八幡小学校には、「海岸清掃と世界とのつながりにさらに目を向けていくことが大切です」とアドバイスしていた。取り組んだことが今後どのような広がりを見せるのかを楽しみにしているとのアドバイスをもらって、子供たちは自らの学習を振り返りながら納得していた。

さらに、八幡小学校は、奈良県の奈良市立都祁小学校との遠隔合同授業を通じて、ESD教育を深めている。都祁小学校は、「水」に着目して、世界の水と地域の水を比べて、その貴重さを伝えてくれた。その後、互いの取組を紹介するだけでなく、屋久島や奈良の自然環境を保全することの大切さを伝えようとする姿が見られた。

このように、学校と学校、学校と専門機関がオンラインでつながって、身近なところから課題解決をみんなで考えるESD教育の取組が、将来を担う子供たちにとって貴重な経験となるだろう。

教育家庭新聞 教育マルチメディア号 2021年6月7日号掲載

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